清水登之《ロシアダンス》 1926年、三重県立美術館蔵

清水登之《ロシアダンス》
1926年、三重県立美術館蔵

三重県立美術館で、「コレクション展」が開かれている。会期は9月6日まで。同館による特別展示で3部構成。
◆第1部=今日の1点
各週のテーマを定め、そのテーマに沿った作品をコレクションの中から選び、7名の学芸員が各自の専門分野を生かしてつぶやく大喜利風の企画。短い字数で伝えたい思いを明確に言葉にしなくてはならず、難しい面も多々あったというが、コレクションに対する各学芸員の愛着がよりストレートに表れる結果となり、フォロワーからも好評を得たという。
ツイッターから始まった同企画を今回、実際の作品を展示し再構成を試みる。
展示予定:絵画[日本画・油彩画]、版画、彫刻 約20点。 *ツイッターで取り上げた作品中、一部を展示。
◆第2部=非常時の美術
約100年前、世界的に大流行したスペイン風邪(A型インフルエンザ)によりわずか20歳でこの世を去った青年画家・関根正二。
人類の歴史はどこかで同じことを繰り返しているように見える。スペイン風邪と、今回の新型コロナウイルスの猛威とを簡単に重ね合わせることはできないが、歴史上の出来事が急に現実のこととして身近に感じられたという人も少なくない。
第2部では、関根の作品を起点として約100年間に我々が接してきた「非常時」に焦点をおいてコレクションを紹介。
展示予定:絵画[日本画・油彩画]、版画、彫刻、書籍等資料 約70点。
◆第3部=コレクションによる宇田荻邨(うだ てきそん)展(9月22日[火・祝]まで)。
新型コロナウイルスの影響で4月開催が中止になった「没後40年 宇田荻邨展」。展覧会を楽しみにしていた人に一部だけでも観れるよう、今回は同館所蔵の宇田荻邨の作品等を紹介。
観覧料=一般500円、学生400円、高校生以下無料。開館時間=9時半~17時(入館は16時半まで)。毎週月曜休館(祝日・休日の場合は翌日閉館)。
問い合わせは同美術館☎059・227・2100へ。

本紙読者5組10名に同展覧会の招待券をプレゼント。希望される方は、葉書またはメール、FAX(津222・3331)で、宛名を「コレクション展」とし、〒・住所・氏名・年齢・連絡先を明記してご応募下さい。締切は7月16日必着。
尚、当選は券の発送をもって代えさせて頂きます。