2020年8月

IMG_0007 7月14日、津市高野尾町の「高野尾花街道 朝津味」で、津市立高野尾小学校の2・3年生児童14名が海を渡る蝶として知られるアサギマダラのことについて学ぶ三重県総合博物館の出前事業に参加した。
朝津味では、アサギマダラが好む植物であるフジバカマの植栽を行い、飛来スポット化を目指している。アサギマダラの行動生態は、学術的にも注目されていることから、三重県総合博物館と企業パートナーシップ連携事業を行っている。今回の出前授業もその一環。同小学校とも連携し、フジバカマを増やしたり、アサギマダラの観察会などを行っていくが、出前授業は、それに先駆けて行われたもの。
授業の講師は同博物館学芸員の大島康宏さん。大島さんは児童たちを前に、日本国内だけでなく、遠くは海を越えて台湾などへも渡るアサギマダラの生態などをクイズ形式で楽しくレクチャーした。児童たちからも昆虫全般やアサギマダラについての様々な質問が出るなど、大いに盛り上がっていた。
今後、児童たちはアサギマダラの飛来をめざしながら、朝津味のフジバカマ畑の整備を行う。
そして、朝津味では10月の開花期に合わせて再び出前事業を行ったり、観察会などを実施。収穫したフジバカマで、におい袋づくりなども行う予定。

8月以降、連日の猛暑日の影響で熱中症による救急搬送が全国的に増えており、津市でも増加している。今年は新型コロナウイルス感染拡大予防のために3密を避ける「新しい生活様式」の中、炎天下でマスク着用をしている人も多く、熱中症対策との兼ね合いも重要になる。屋外など十分な距離が保てる状態であればマスクを外したり、エアコン使用中もこまめに換気を行うといった対策も求められている。

 

 

7月中は長雨が続いたことで、日照時間も少なく冷夏を思わせたが、梅雨明け後の8月に入り、気候が一変。気温も急上昇し、それに伴い三重県内でも救急搬送が増加。重症者や死亡例も出ている。
津市でも前述の気候事情で、今年7月の救急搬送数は25件と昨年の65件と比べると少なかったが、8月に入ってからは搬送数が増加。例年、搬送されるのは高齢者が多く、農作業中など屋外で発生するケースだけでなく、エアコンをつけないまま自宅で過ごしていたために発症したケースも多い。
熱中症は気温30度の真夏日から増加し、35度を超える場合は特に危険。運動は原則禁止で、外出もできる限り避け、涼しい室内に移動すること。
もし屋外で過ごす場合は、少しでも体調が悪くなったら、日陰など涼しい場所へ移動したり、こまめな水分や塩分の補給が必要となる。
この辺りまでは例年通りの熱中症対策だが、今年は新型コロナウイルス感染予防対策を意識した「新しい生活様式」の中で迎える初めての夏。三重県でも、感染者の急増を受け、県独自の緊急警戒宣言が出されている。津市内ではクラスターが発生していることからも、市民の間でも緊張感が高まっており、ウイルスの侵入を防ぐ気密性の高いマスクをつけて屋外に出る人も増えている。しかし、それが熱中症の原因にもなってしまう可能性があるので要注意。
環境省と厚生労働省も熱中症対策のために炎天下の屋外では、人と2m以上の十分な距離が保てる場合はマスクを外すことを推奨している。マスクを付けると内側に熱がこもるだけでなく、マスクが汗を吸って息苦しくなるので、激しい運動を避けるのはもちろん、気付かないうちに脱水症状になり易くなるので喉が渇いていなくてもこまめな水分補給を心掛けるべき。万が一、熱中症の危険を感じたら、すぐに外す判断も大切になる。
炎天下の屋外で無理してでもマスクを付ける理由には感染予防もあるが「どうしても他人の視線が気になるから」と感じる人も多い。そのため、前述の通り人との距離を十分に保った状態で、マスクを外している人に理解を示すことも重要な熱中症対策といえる。
感染予防のために、今年のお盆休み期間中はできるだけ外出を控え、自宅でのんびりと過ごす人も多いはず。その時、必須となるエアコンだが、室内の空気を循環させるだけなので、こまめな換気が求められる点も感染予防と熱中症対策の兼ね合いでの要注意ポイントとなるだろう。
異例の夏となった今年。手洗い・うがいの徹底など、新型コロナウイルスの感染予防に注意を払うことは当然としても、最悪の場合は命を落とす危険性がある熱中症の対策も怠らず無事に乗り切りたい。

万歩計のアプリを起動したら、化粧品の広告が開いた。無料アプリには広告が付き物。実のところ、少々の広告は迷惑とは感じない。こんな商品もあるかと、情報を得られる。
化粧品の広告と書いたが、半分アンケートだった。簡単なアンケートに答えたら試供品を無料プレゼントとある。少し使ってみたい気がするし、無料送付だしと心が揺れた。
でも、結局アンケートには答えなかった。だいたいアンケートは胡散臭いものである。多かれ少なかれ、個人情報を引き出すことを目的としている。魅力的なプレゼントに乗せられ、易々と個人情報を与えてなるものか。
特にWebで答えるアンケートには詐欺まがいのものもあるという。アンケートシステムが容易に使える時代だから、詐欺に引っ掛からないよう用心していないと。
四月だったか、ラインに厚生労働省からのアンケートが来たときには驚いた。まずは疑ったが、他のメディアで確認すると本当に厚生労働省が出していると分かったので、緑のライン公式バッジが付いていることを確認してから回答した。
社会の役に立つアンケートなら、私も協力する気持ちがある。国が個人情報を悪用するとも思えないし。確か四回アンケートに答えたが、ウイルス対策の役に立っただろうか。その後は来ないから…。      (舞)

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