DSC_1931 学校法人・大川学園理事長の大川吉祟さん(79)がこのほど、昭和30年(1955)、7月28日に津市中河原海岸で水泳訓練中に女生徒36名が溺死した橋北中学校水難事件について詳述した著書「語り伝えたい話 1955の夏」を伊勢新聞社から出版した。
大川さんは当時、同中学校2年生。リアルタイムで事件を肌で感じていた事もあり、平成16年に同級生らで「50回忌準備委員会」を組織、同年7月18日に法要を営み供養した。その過程で、同事件に関する資料の少なさに驚き、加えて教育組織(津市教委、三重県教委、教職員組合)が意識的に忘れようとしている、または無視されている傾向にあると思わざるを得ない実態を知る。
「この水難事件は戦後、学校の水泳教育の在り方を問いかけた一大事件であり、全国の小中学校、高等学校へのプール施設の必要性を訴える原点事例となっただけでなく、競技スポーツ全般まで見直し、その後、世界に競技としての水泳日本の礎となった」と捉え、「色々な歴史の積み重ねがあって今があり、未来がある。当局にとって負であれ正であれ、公文書として公共事業体に残す事が必要」と執筆の動機を語る。
また「今を生きている我々は、先祖の誰一人として欠ける者がいなかったから存在する。36人の死は彼女らの子孫に受け継がれる事を遮断させた。彼女らの命をつなぐのは、当時の資料がまとまってない事や、教育現場で語られる事がないだけに、事件を知る一人として語り継ぐ事が重要」と、同級生ならでは心情も。
内容は、50回忌の準備や当日の詳細な記録をはじめ、事件当時やその後の各新聞記事、同級生の想い、事件の関連文章。さらに、事件発生からその後の裁判の流れ、学校教育への影響、事件回顧などをまとめた2005年・日本教育法学会第35回総会自由研究発表での故・竹田友三氏(事件当時の県教職員組合所属)の報告など、多方面から集めた資料を分かりやすく編集している。
大川さんは「県民・市民に興味を抱いて手に取ってもらい内容を知ってもらうのが主目的。次代の皆さんに生き方に関わる遺産として、知らないでなく、生き方を考える参考の一つに加えて受け継いでほしい」と語る。246頁。県北中南勢の書店で取扱い。

元気にする会が無料配布中

元気にする会が無料配布中

市民活動団体「名松線を元気にする会」=中田かほる会長=が、JR名松線の魅力を広くPRし、利用者の増加と沿線地域の活性化を図るため「JR名松線ミニ写真集(第3集)」を2000部発行。先月から無料で配布している。
同会では、2016年に約6年半ぶりの全線復旧を果たした同線を盛り上げようと、コスプレイベントなどアイデア満載の企画を実施してきた。
同写真集は、津市の名松線沿線地域の魅力づくり事業補助金を活用して2018年度から毎年発行している。
第3集には、早春のミツマタから始まり、桜、新緑、フジバカマと渡り蝶アサギマダラ、紅葉、雪景色など沿線の春夏秋冬の風景写真が収録されている。同線の運行は2時間に1本でシャッターチャンスが少ないため、同会事務局長の掘田祐治さんと、国鉄時代の同線職員だった会員が沿線に何度も通って撮影した力作だ。
「写真集によって多くの人に名線線に興味を持ってもらい、『1回乗ってみよう』と思ってもらえれば」と掘田さん。
A4版オールカラー、24ページ。「お休み処 かわせみ庵」(同線伊勢奥津駅から西へ徒歩2分、土曜・日曜・祝日に営業)などで配布中。また伊勢奥津駅、伊勢八知駅、津市役所1階ロビーなどに随時設置。何れも在庫限りで終了。郵送は不可。問い合わせは中田さん☎090・4083・8550へ。

3日、陸上自衛隊久居駐屯地の第33普通科連隊は、向田俊之連隊長兼駐屯地司令(45)の着任式を行った。
向田連隊長は石川県出身。平成10年に防衛大学を卒業後、第30普通科連隊(新潟)に配属。第22普通科連隊(宮城)、陸上幕僚監部などを経て、前職は北部方面総監部(北海道)の防衛課長。
隊員約500名が出迎える中、壇上に上がった向田連隊長は「歴代連隊長を始め、多くの方々が心血を注ぎ育て上げた歴史と伝統ある第33普通科連隊は、現在、我が国の置かれている安全保障環境の元、いついかなる任務を与えられても即応して完遂しなければならない」と訓示を行った。連隊長統率方針は「任務完遂」。連隊長要望事項は「自己の職責を全うせよ」。駐屯地司令要望事項「風通しよく」。

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