葉に鳥兜模様 袱紗 江戸時代後期 名古屋市博物館蔵(松坂屋コレクション)

葉に鳥兜模様 袱紗 江戸時代後期 名古屋市博物館蔵(松坂屋コレクション)

流水に山吹模様 小袖 江戸時代後期~明治 名古屋市博物館蔵(松坂屋コレクション)

流水に山吹模様 小袖 江戸時代後期~明治
名古屋市博物館蔵(松坂屋コレクション)

名古屋市博物館では、10月10日㈯から特別展「模様を着る」を開く。会期は12月6日㈰まで。
衣服や布を彩る模様は伝統を受け継ぎながら、時の流行に刺激され、新しいものが生み出されてきた。百貨店の松坂屋も昭和のはじめに国内外問わず様々な地域・時代の衣装や布地を、小さなハギレにいたるまで集め、新しい呉服デザインを模索してきた。
形成されたコレクションは模様の豊かさ・多様さと共に、模様が作られ変化していく様子を伝えてくれる。
今展覧会では、社外扱いだったデザインソースである松坂屋コレクションにみられる模様を通し、意味を探りながら、そこから表われる人々の暮らしや想いにも迫る。
着物や洋服が好きな人はもちろん、イラストや手芸など創作活動をする人たちにも、見て楽しく、創造意欲も刺激するテキスタイルデザイン集となるはず。
◆松坂屋コレクションとは?
松坂屋百貨店が昭和6年(1931)から呉服デザインのために集めた染織品を中心とするコレクションのこと。その中身は江戸時代の小袖・能装束やその裂(きれ…ハギレのこと)、外国の布地や裂など種類が豊富で、全部で約5千件になる。それらは昭和初期に百貨店から発信された流行模様にも活用され、新たな名品を作るための資料として活用されている。
その後、コレクションのうち、裂を中心とした約2千500件が平成22年度に名古屋市博物館に寄贈された。裂の状態は一見不完全なようにも見えるが、当時の模様やデザインのおもしろさ、技法の多様さを十分に味わうことがでる。
展示数は216件(243点・予定)。
観覧料は、一般1300円、高大生900円、小中生500円(着物での来場者は当日料金から100円割引)。
開館時間9時半~17時(入館は16時半まで)。
本紙読者5組10名に同展覧会の招待チケットをプレゼント。
希望される方は葉書かメール、FAX(059・222・3331)に、〒・住所・氏名・年齢・電話番号を明記して、〒514─0028、津市東丸之内26─12、三重ふるさと新聞「名古屋美術館」係までご応募下さい。締め切りは9月3日必着です。
尚、当選はチケットの発送をもってかえさせて頂きます。