スーパーで尾鷲の干物を買ってきた。タチウオのみりん干し。オーブントースターでさっと炙ると甘くて柔らかくて美味しい。
袋を開けようとして、裏に詩のようなものが書いてあるのに気が付いた。「干し魚 カンピンタンの うたうたふ 国の恋ほしさ 妻がふるさと」うーん、よくわからない。
でもカンピンタンの意味はわかった。子どもの頃「カエルのカンピンタン」と言ったことがある。車に引かれたか、道路でカピカピに乾いたカエルの死骸を見つけたときのこと。もう今では使わないカンピンタンという言葉が懐かしい。
尾鷲では干し魚のカンピンタン。あの塩辛くて少し硬いサンマの丸干しにはカンピンタンという表現が似合っていると思う。身をほぐしてご飯に乗せ、お茶漬けにするととても美味しい。昔は安く買えたものだが、サンマの不漁が伝えられる今年は高級品となるかもしれない。
どうもカンピンタンは三重県限定の言い回しらしい。どんな漢字なのかも知らないし、若い人にはもう通じない言葉かもしれない。三重には他にも、ささって、机つり、ぎなぎな、とごるなど、他県に通じない方言がいろいろある。
アラートだディスタンスだと、外来のカタカナ語が増えているのに、方言も標準語も覚えてはいられない。方言は次第に消えていくだろうと思う。
(舞)