奉納した砂利をならす津民芸保存会会員

奉納した砂利をならす津民芸保存会会員

10日、津市藤方の津八幡宮で、市指定無形民俗文化財の八幡獅子、入江和歌囃子などの郷土芸能を継承する「津民芸保存会」=川北晃司会長=が55周年記念事業として、参道境内への砂利40トンの奉納を行った。
この日は本来、津まつりが行われる予定だったが新型コロナウイルス感染拡大予防のため、今年度は中止。津まつりは、津八幡宮の祭礼が起源のため、毎年、同保存会を始め、郷土芸能団体などが集まり祭礼が執り行われている。この日も早朝より各団体の代表者らが祭礼に参加した。同保存会では周年を迎える中で、何かできることがないかと考えて砂利の奉納を決めた。
川北会長は「昭和41年の民芸保存会の結成以来、練習場所を提供して頂くなど、数えきれないくらいお世話になってきた」と挨拶した。
台風の影響による大雨の中、会員たちは感謝を込めてシャベルで砂利をならし、参道の水たまりを埋めるなど、心を込めて整備を行った。