加藤委員長(中央)から前葉津市長に要望書を提出

加藤委員長(中央)から前葉津市長に要望書を提出

津商工会議所(伊藤歳恭会頭)「まちの魅力向上委員会」=加藤勘次委員長=は、今年8月末をもって無期限休業となっている都シティ津(津センターパレス内)の今後の活用について10月9日、前葉泰幸津市長を訪れ緊急要望した。
先ずは今回の要望に至るまでの経緯を説明すると…
伊藤会頭から今年1月28日に「2019年度提案・要望書」として津市長に対し29項目にわたる提案等を提出。
その中で中部国際空港・セントレアから津なぎさまちまでが高速船で45分で往来できる利便性と、立地の優位性を活用すれば、MICEの誘致・開催への強力な魅力となると分析。「中心市街地から津なぎさまちにかけての新都心軸にMICE開催に対応できる宿泊施設の建設・誘致に取り組んでほしい」と要望。
これに対し津市は「MICEの誘致・開催は、高い経済効果・ビジネスチャンスやイノベーションの創出、都市のブランド力の向上などメリットが大きい。津市の施設面やアクセス面での優位性を生かし、関係機関などと連携し取り組む」と回答していた。
ちなみにMICEとは、会議・研修・セミナー、報奨・招待旅行、または大会・学会・国際会議及び展示会・見本市・イベントを指す。参加者が多いだけでなく、一般の観光旅行に比べ消費額が大きいことなどから、MICEの誘致に力を入れる国や地域が多い。
しかし、津市が運営する㈱津センターパレス内の都シティ津が休業。再開の見通しがつかない現状では、津市の回答の趣旨に沿わなくなってきた。まして、来年には「三重とこわか国体・三重とこわか大会」が開かれることで津市や県内を訪れる人が増加するのは容易に想像できる。
以上が、緊急要望までの流れだ。
加藤委員長は前葉市長に「中心市街地(津センターパレス)におけるホテル業運営については、単なる1テナントというよりは、交流機能や回遊性・滞留環境の観点から非常に意義深く、中心市街地活性化の中核や、まちのシンボル的役割ともなる。
さらに、津市都市マスタープランにいう中心市街地から津なぎさまちにかけての新都心軸からみての『交流機能の充実』などにも資する」と分析。
以上から、「都シティ津の再開などによるホテル業運営をはじめとする新都心軸での宿泊施設の誘致などに取り組み、にぎわい創出を推進してほしい」と話し、要望書を手渡した。