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4月に発行した風景写真集「三重のええとこ写真集」が2週間で400冊(1冊1000円)売れたことで俄然、注目されている「ふがまるちゃん」こと若手写真家・多田良平さん(31)。
「三重のええとこ─」シリーズは、多田さんが半年ごとに発行しているものでA4サイズ横型。今回の第6弾は今まで発行した5冊の中で好評を得たベストショットと、新たに撮り下ろした合計95スポットを収録。
元々、多田さんは神奈川県藤沢市にある江の島と鎌倉の風景に魅せられ、2015年に江の島で働きながら写真撮影を開始。撮影に関する書籍を読み独学で技術を身に付けた。所属する同人サークル「EMA(江の島マジで愛してる)」が発行した8冊の写真集にも自身の作品が掲載され、コミケで販売したところ手応えを感じたという。
2016年には母親と祖父が経営する創業50年以上という老舗惣菜販売店「フードショップヒライ」(津市久居東鷹町)を手伝うために帰郷。
それからは店が休みの日に県下各地へ撮影に飛び回りながら、車で行きやすい観光スポットをはじめ、皆が行った事のある所や、そうでない穴場的なスポット、花や紅葉の季節にまた行ってみたいと思える美しい風景など、四季折々の三重のええとこをカメラに収めてきた。
作品の特徴は、海や山などの三重の原風景、いわば季節ごとに感じる「三重の郷土の色」を観る人に感じさせるところ。自身のツイッター「ふがまるちゃん@三重を撮る人」で作品を発信すると、フォロワーから「多田さんの写真は、あらためて三重はええとこがいっぱいあるなあ」と人気を博した。
評判はさらに広がり、10月1日にオープンした「津市久居アルスプラザ」のこけら落とし企画の一つとして「三重のええとこ写真展」も開かれたほか、三重県観光連盟や近鉄のポスターにも作品を提供している。
多田さんは「三重を色んな人に知ってもらい、PRしてもらいたい」と作品はフリー素材として無償で提供している。
2020年11月25日 PM 12:33