JR名松線・伊勢奥津駅前に設置された記念看板

JR名松線・伊勢奥津駅前に設置された記念看板

津市森林セラピー基地運営協議会がこのほど、美杉町JR名松線伊勢奥津駅の前に、同基地グランドオープン10周年を記念して看板を設置した。
森林セラピーとは、森林の癒し効果を生かして人間が本来持っている「こころ」と「からだ」の元気を取り戻そうとするもの。美杉地域は、東海地方で初めて森林セラピー基地の認定を受け、2009年10月にグランドオープン。特色の違う12のコースがあり、各拠点施設で健康チェックを行うことも出来る。
今回設置した看板は幅1m×高さ2m10㎝。船舶内の家具の製造と内装の設計・工事を手掛ける㈱創和(津市雲出伊倉津町)が、木が腐るのを防ぎ長持ちさせる「液体ガラス加工」を用いて制作した。
費用は三重県宅地建物取引業協会津支部(後藤昭久相談役)が毎年、津まつり会場でブースを出店し、その売上を同基地運営協議会へ贈呈してきた寄付金を充当した。
看板には12コースの名称が刻まれており、駅を降りた人や、隣接する伊勢本街道のPRや美杉の観光情報を発信する「津市伊勢奥津駅前観光案内交流施設ひだまり」の利用者が目に付きやすいようにした。
後藤さんは「美杉はとてもいい所。もっともっと知って頂けるようPRしてきたい」と話した。

新曲のポスターを手に…あや乃藤子さんと中元実さん

新曲のポスターを手に…あや乃藤子さんと中元実さん

津市出身の演歌歌手・あや乃藤子さんと、高齢者のアイドル「みの吉」こと中元実さんとのデュエット曲「津の街…恋詩」がSEVENTY MUSICから11月1日にリリースされた。
あや乃さんはデビュー27年。「夢蛍」「修羅の恋」「旅模様」をリリース。地元を中心に活躍する傍ら、高齢者施設や敬老会の慰問、各種イベントでの出演など地域活動にも尽力している。
中元さんは、熊野市出身。三重県警で約30年、一般防犯や薬物、銃器の取り締まりに携わっていた。定年退職する数年前、歌手の中条由美さんに師事したのを機に歌好きの心に火がついた。退職後に慰問活動を始め、警察官としての経験を活かし、振り込め詐欺防止啓発ソングをを作詞。軽快で親しみやすいリズムの曲にのせ各地で披露している。
そんな二人は、一昨年に大阪で仕事をした際にお互いの人柄を知ると同時に意気投合。初めてデュエットすることになったもの。
「津の街…恋詩」は、津市の繁華街が元気で華やかだった頃、好きだった男女が結ばれること無く別れ、それぞれの人生を歩んだが、年月を重ねる中で、昔よく逢っていた店で偶然再会、そしてもう一度やり直そう、明日に向かって、この街と頑張って生きよう…といった中高年の人生やり直し応援歌であり、往時の盛り場復興応援歌。
歌詞は中元さん、補作詩は森本アキラさん、作曲は雅遠景さん、編曲は、吉幾三さんのバンドマスター・武井正信さんが手掛けた。ジャズ調のアレンジは聴く人が懐かしさから涙するほど。
実は同曲はもっと早くにリリースする計画で、今年3月初めに名古屋市中区大須にあるスタジオ・トライデントで収録する予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大で延期に。今回、関係者の強い想いでリリースにこぎ着けた。
税込1000円でアマゾン、イオン内の別所書店、谷楽器、フミヤ楽器で取り扱い中。
同曲は通信カラオケDAMで配信中。
あや乃さんと中元さんは「皆さんの応援を受けて津の夜のお店でたくさん歌って頂ける事を祈ります!宜しくお願い致します」と話す。

加藤委員長(中央)から前葉津市長に要望書を提出

加藤委員長(中央)から前葉津市長に要望書を提出

津商工会議所(伊藤歳恭会頭)「まちの魅力向上委員会」=加藤勘次委員長=は、今年8月末をもって無期限休業となっている都シティ津(津センターパレス内)の今後の活用について10月9日、前葉泰幸津市長を訪れ緊急要望した。
先ずは今回の要望に至るまでの経緯を説明すると…
伊藤会頭から今年1月28日に「2019年度提案・要望書」として津市長に対し29項目にわたる提案等を提出。
その中で中部国際空港・セントレアから津なぎさまちまでが高速船で45分で往来できる利便性と、立地の優位性を活用すれば、MICEの誘致・開催への強力な魅力となると分析。「中心市街地から津なぎさまちにかけての新都心軸にMICE開催に対応できる宿泊施設の建設・誘致に取り組んでほしい」と要望。
これに対し津市は「MICEの誘致・開催は、高い経済効果・ビジネスチャンスやイノベーションの創出、都市のブランド力の向上などメリットが大きい。津市の施設面やアクセス面での優位性を生かし、関係機関などと連携し取り組む」と回答していた。
ちなみにMICEとは、会議・研修・セミナー、報奨・招待旅行、または大会・学会・国際会議及び展示会・見本市・イベントを指す。参加者が多いだけでなく、一般の観光旅行に比べ消費額が大きいことなどから、MICEの誘致に力を入れる国や地域が多い。
しかし、津市が運営する㈱津センターパレス内の都シティ津が休業。再開の見通しがつかない現状では、津市の回答の趣旨に沿わなくなってきた。まして、来年には「三重とこわか国体・三重とこわか大会」が開かれることで津市や県内を訪れる人が増加するのは容易に想像できる。
以上が、緊急要望までの流れだ。
加藤委員長は前葉市長に「中心市街地(津センターパレス)におけるホテル業運営については、単なる1テナントというよりは、交流機能や回遊性・滞留環境の観点から非常に意義深く、中心市街地活性化の中核や、まちのシンボル的役割ともなる。
さらに、津市都市マスタープランにいう中心市街地から津なぎさまちにかけての新都心軸からみての『交流機能の充実』などにも資する」と分析。
以上から、「都シティ津の再開などによるホテル業運営をはじめとする新都心軸での宿泊施設の誘致などに取り組み、にぎわい創出を推進してほしい」と話し、要望書を手渡した。

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