講話する下津社長

講話する下津社長

津市内の経営者でつくる丸之内倶楽部(志田行弘代表幹事)は7月29日、第174回例会をレストラン東洋軒で開いた。同倶楽部は隔月開催を基本に毎回、様々な分野の専門家をゲストに招き講話を聴いている。
今回のゲストは下津醤油㈱代表取締役社長の下津浩嗣さん。「地域で歴史を重ね、キラリと輝く企業になるために」と題し、自社の歴史と地域企業としてのあり方などを語った。
はじめに、創業から下津社長で初代から16代目を数える同社の歴史を紹介。下津家は、下野の国(現在の栃木県)で6代続いている高田本山の法主の世話役(護衛)16人のうちの一人で、1465年に伊勢の国に活動拠点を広げるために一身田に移り住んだことや、安政3年(1856)から味噌や醤油の製造を始めたこと。また、その経営は決して順調だったわけではなく、昭和初期には8期連続赤字だった時期や、同34年の伊勢湾台風、同49年の志登茂川の氾濫で甚大な被害にあった過去、縮小する醤油市場で廃業が相次ぐ中(昭和35年約6千社から現在は1100社に減少、さらに麹から一貫生産する企業は180社ほど)、昭和49年に社長に就任した現会長の下津和文氏が業務用製品に軸を置く方向で事業転換、大きな設備投資をしながら業績を積み重ねてきた事などを紹介。現在も地域に密着した企業として、地域イベントへの積極的な参加をはじめ「規模のみを追わず、健全経営で社会に信頼され存在感のあるキラリと輝く企業」を目指すとした経営理念を披露した。