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今年はマツバボタンを上手に咲かせることができた。一袋の種を蒔いたらたくさんの苗ができ、それが上手に育った。
今年咲いたマツバボタンは大きな花で、しかも八重咲。草丈も二十センチほどある。小さな植木鉢なら、一株植えで十分豪華だ。
同じ仲間であるポーチュラカと同様に、挿し芽で簡単に株を殖やすこともできる。日が当たらないと花が開かないことが難点ではあるが、暑さと乾燥に強くて夏の花壇にぴったりだ。
花が終わると当然ながら種を作ろうとするので、いまは花がら摘みに励んでいる。種を作らせると株が弱って次の花が咲いてこない。
そういうことを知っているのは、昔祖母がマツバボタンを育てていたからだ。広い前庭の縁取りに、何十本ものマツバボタンを植えていた。昔の品種だから、一重咲きで小さな花だったが、黄色、薔薇色、白、赤、薄ピンクのかわいい花が夏の日を浴びて鮮やかに咲いていた。
夏の終わりには、種採りをした。祖母と一緒にしゃがみこんで、茶色く枯れた花びらの下の芥子粒ほどの種を集めた。小学校低学年の私には難しい作業だったが、種が来年の花になることを知った経験だった。
私の花好き種蒔き好きはそこから始まったのかもしれない。私も孫と一緒に何かをすれば、孫の人生に影響を与えたりできるだろうか。 (舞)
2021年8月26日 AM 4:55
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