「コロナが落ち着いたら、ぜひお越し下さい」と宮﨑宮司

「コロナが落ち着いたら、ぜひお越し下さい」と宮﨑宮司

津市美杉町上多気にある北畠神社で販売されている「霧山城跡御城印」が人気となっている。
近年、神社や寺院の御朱印が老若男女問わずブームとなっているが、お城にも登城の記念となる「御城印」があり、ここ数年、取り扱う城が急増し、全国819城で販売。情報をまとめて紹介したガイドブックが人気になるなど盛り上がりをみせる。
津市内では、(公財)日本城郭協会が「続日本百名城」に選定した「津城」の御城印が2017年から津市観光協会で販売したところ、コロナ禍にもかかわらず右肩上がりで販売数が増加。2020年度で2千枚を販売した。
同じく続日本百名城に選定されている霧山城を含む「多気北畠氏城館」にも一般から御城印の要望が多く寄せられていたため今回、新たに製作。見た目は御朱印と似ており、伊勢和紙の中央には津城跡御城印と同じ松阪市の書道家が執筆した城名が書かれ、北畠神社の御神紋である割菱紋(わりびしもん)が朱印されている。村上源氏を祖とする北畠氏の家紋は笹竜胆だが、割菱紋は邪気を払う意味もある陣幕の紋として使われていた。

霧山城跡御城印

霧山城跡御城印

同城は南北朝時代の興国4年(1343)、初代伊勢国司の北畠顕能が築いた山城。標高560mの天然の要害で、北畠氏は9世代約240年にわたってこの城を拠点とし、南伊勢を治めた。天正4年(1576)、織田信長の軍勢によって落城し、北畠氏も滅亡。現在も土塁の跡などが残っている。
同神社の宮﨑洋史宮司は「お一人で10枚を購入した方もおり、すでに30枚以上を販売しております。コロナが収まって気候が良くなったらぜひお越し下さい」と話している。
価格は1枚200円。 問い合わせは津市観光協会☎059・246・9020。