(前回からの続き)
[仮説に基づく新型コロナウイルスの発生から拡大のシミュレーション]

事故による新型コロナウイルスの流出が起きる何カ月も前、WNBLでは危険廃棄物処理システムや空調システムに問題があり改修が行われていた。研究所内では空気循環が悪化しており、空気中にはウイルスが長時間浮遊していた。
同時期、研究者たちはコロナウイルスの研究をBSL─2やBSL─3という安全性の低い実験室で行っていた。空調システムの不良のため、新型コロナは長時間空気中に浮遊しており、研究者は感染する可能性が高まっていた。
研究所は従業員用のシャトルバスを運行させているが、新型コロナに感染した従業員はそれに乗った後、地下鉄で武漢中心部を移動して、市中に新型コロナウイルスを広げた。
事故による流出が起きたことがわかったのは2019年の9月前半。その時は新型コロナウイルスがヒトヒト感染するとは知らず、また多くの人が無症状だったため、流出はあまり懸念されなかった。
9月12日の深夜、研究所近くにある武漢大学が9月後半に研究所のインスペクションが行われるという通知を出した。この通知は同地域にある研究所にも出した可能性がある。
その3時間後、武漢研究所のデータベースが消去された。また約17時間後、WNBLはガードマンやビデオサーベイランスなどセキュリティーの調達をすると発表、それにかける予算は120万ドル(約1億3200万円)を超えていた。
2019年10月のスポーツ大会は実施されたが、無観客だった。参加したアスリートやボランティアは感染し、市中に新型コロナウイルスを蔓延させた。無症状感染していたアスリートやボランティアは大会終了後、自国に戻り感染を広げた。
SARSの時同様、中国は感染を隠蔽し、武漢で新型コロナウイルスが拡大していたことが分かった時には、既にウイルスは世界中に広がっていた。
2019年12月には武漢の病院は患者を受け入れられなくなるほどいっぱいになったため、感染を隠すのは不可能になった。同年終わり、中国人民軍の生物兵器専門家がWNBLのBSL4実験室のトップとなった。中国CDCの武漢支部は感染は武漢海鮮市場を訪ねた人にだけ発生しているとしたため、本当の起源は曖昧なものとなった。
翌2020年1月、研究所側は研究所と利害関係がある米研究機関エコアライアンスのダスザック氏に、研究所が新型コロナウイルスの発生源だという陰謀論を抑えるための声明文を出すよう依頼、2月にその声明文が医学誌ランセットに掲載された。 (終わり)
(OHMSS《大宇陀・東紀州・松阪圏・サイトシーイング・サポート》代表)