無防備ではいられない日々は続いていて、私は家の中でできることを探す。掃除や片付けみたいに役に立たなくてもいいから楽しいこと。本を読んだり、動画を見たりの他に何か一人でできること。
本棚の整理をしていて、折り紙の本を見つけた。引っ張り出してペラペラめくると折りたくなった。古い色紙でまず蓮の花を、次に狐を折った。それなりに面白いが、夢中にはなれない。ちまちまとこんなことしていても。
そこで、コピー用紙を取り出して飛行機を折ってみた。子どもの頃覚えた折り方は、しっかり頭に残っている。そして、隣の部屋に向けて投げた。でも、あまり飛ばない。投げた分だけ進んだら落ちる。
悔しいので、ネットで折り方を調べることにした。折り紙ヒコーキ協会というサイトがあり、そこに様々な折り方が紹介されていた。
一番簡単なイカ飛行機を折ってみたら、見事に飛ぶ。滞空時間が長く、滑るように部屋から部屋へ移動する。
飛行機には昇降舵というものが必要だったらしい。翼の後ろを小さい三角形に折り上げる。その折り上げ角度が大事らしい。微妙に変えて投げてみる。何度も何度も投げてみる。
紙飛行機は素晴らしい。一枚の紙で充分遊ぶことができた。できたら誰かと競いたい。飛行距離や時間や的当てで。やはり人と会いたいのだ。(舞)