道の駅かつらぎ(葛城市太田)

道の駅かつらぎ(葛城市太田)

當麻蹶速塚(葛城市當麻)

當麻蹶速塚(葛城市當麻)

側道の旅は続く。奈良県大和高田市から葛城市へ。同市に入ってしばらく、歩くと道の駅かつらぎがあるので小休止。ベンチに座りながら、スポーツドリンクで喉を潤していると「相撲発祥の地」という掲示物が目に飛び込んでくる。
同市がそう呼ばれる由来は、日本武尊の祖父である垂仁天皇の時代にさかのぼる。大和国當麻(現葛城市當麻)に住んでいた當麻蹶速は、剛力無双を誇る猛者。彼は自分と互角の勝負が出来る者はいないかと日頃から豪語していたことが天皇の耳に入り、出雲国に住む豪勇の士・野見宿禰と相撲を取ることになった。
当時の相撲は今と全く違うもので二人の戦いは蹴り技の応酬となった。死闘は、野見宿禰が鋭い蹴りで、當麻蹶速のあばら骨を折り、すかさず腰骨を踏み砕くという壮烈な結末を迎える。その結果、當麻蹶速は領地を没収され、野見宿禰に与えられた。これが日本で最初の天覧試合といわれ、二人は相撲の始祖として崇められている。
しかし、歴史は勝者が綴り、単純化するために善悪の二元論で語られることが多い。敗者は悪しざまにいわれがちだ。日本書紀に記述されている當麻蹶速の言葉からは、傲慢な印象を受け、現代においても勝者の野見宿禰に比べると知名度と人気は劣ってしまう。
しかし、地元の人々には、今も當麻蹶速は愛されており、彼を祀ったと伝えられる塚が残っている。彼の名を関する「けはや座」という全国でも珍しい相撲の資料館もある。その中には実際に大相撲で使われているのと同じサイズの土俵があったり、手形や力士ゆかりの品など多数の資料が展示されている。世間のイメージはどうあれ、郷土の勇者を称え、その生き様を語り継ごうとする姿には共感を覚える。やがて、それが未来に、大きな流れを生み、再評価につながるかもしれない。
道の駅のすぐ近くを走る国道165号は、南阪奈道路の有料区間に。ここから先も当然、歩くことはできないので、道の駅の脇から伸びる細くうねった側道を伝って並走することとなる。ここまでくると、私の歩く行程に違和感を感じている読者もきっといることだろう。そう私は少し前に重大な誤ちを犯している。結局、この日は最後まで、それに気付くことは無いのだが…。ただし、その誤りは、結果として、この旅に鮮やかな彩りを添えてくれた。私が何を誤ったのかを語るのは、もう少し先にしよう。(本紙報道部長・麻生純矢)

練習の様子(清泉幼稚園で)

練習の様子(清泉幼稚園で)

11月7日㈰14時45分~(開場14時)、県総文大ホールで、津市を拠点に活動するヴォーカルアンサンブル《EST》の第28回コンサート「たいせつなあなたへ」が催される。
津市を拠点に活動する《EST》は、三重県を代表する混声合唱団の一つで県内を中心にした幅広い年齢層で構成。ルネサンス時代から現代までの幅広い合唱音楽を演奏している。これまでに国内外の数多くのコンクールで受賞している。
コロナ禍によって、普段の練習も一変。ソーシャルディスタンスを確保しマスクで歌ったり、リモートを取り入れながらも団員は熱の入った練習を続けている。
今回のメインは団員とワンステージメンバーとの合同ステージによるG・フォーレの「Requiem d-moll Op.48」。美しいハーモニーで生の喜びを表現する。そのほか、上を向いて歩こう、ロッシーニのおぉ救いのいけにえよなど全8曲。
入場料は一般1500円(当日2000円)、大学生1000円(当日1500円)、高校生以下750円(当日1000円)。前売りチケットは、総文チケットカウンターやエムズネットで販売中。
問い合わせは☎090・1860・9541(平日昼間のみ)。

前回の中部日本書道会中南勢支部展の様子

前回の中部日本書道会中南勢支部展の様子

中部日本書道会中南勢支部=谷鴻風支部長=が主催する、「第34回中南勢支部展」が11月10日㈬~11月14日㈰まで、三重県美術館の県民ギャラリーで開催される。時間は9時半~17時(初日は13時から、最終日は16時まで)。後援=中部日本書道会・中日新聞社・本紙。
今回は、10歳代から80歳代までの約70名の会員が各1点づつ出展する。部門は、漢字・かな・近代詩文・少字数などで、勢いのある勇壮な漢字や、やわらかい「かな」文字など、出展者が様々な表現方法を使いながら、書道の持つ多様な可能性を追求。観る人の感性を刺激する力作を観ることができる。

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