秋になって散歩が気持ち良い。田んぼの風を楽しみながら側溝沿いの道を歩く。
セイタカアワダチソウの黄色がきれいだ。ミゾソバの金平糖みたいなピンクの花もかわいい。センダングサの種がもうできていて、ひっつき虫で遊んでみる。ジュズダマの実も黒くなっている。
ジュズダマは昭和の少女たちの注目植物だった。ネックレスにしたり、お手玉に入れたり。秋の野でジュズダマを見つけると競って採ったものだった。
通っていた小学校の近くに池があって、そこにジュズダマが生えることは、ちょっとした秘密だった。熟した実は艶々と黒く美しい。学校帰りにスカートのポケットをジュズダマでいっぱいにする。毎日採って菓子箱一杯のジュズダマを集めた。
集めるだけで満足していたそのジュズダマを、夏休みの工作の材料にした。ジュズダマのれんを作成したのだ。針を使って木綿糸にジュズダマを通す。それを何本も棒に吊るして目隠しとなるほどの密度にする。
途方もなく長い時間がかかった。今なら難なくやり終えられることも、不器用で根気のない小学生には大仕事だ。夏休みの工作で記憶にあるのはジュズダマのれんのみ。それほど苦労したということだ。
側溝のジュズダマを採りたくなった。でも採ってどうする。のれんもネックレスも要らないし。(舞)

11月9日の「いい地球の日」、「赤塚FFCの日」にちなみ、㈱赤塚植物園=津市高野尾町 =は 11月6日㈯~9日㈫、レッドヒルヒーサーの森と花街道 朝津味で体験型イベントを開催。
レッドヒルヒーサーの森では入園者に朝津味の直売所やイベントで使える400円分のクーポン進呈。毎日先着100名に花の苗もプレゼント。朝津味では、水にこだわった果物や食品を販売する「FFCすこやか物産展」を開催。7日10時~、三重大学の福録恵子准教授の「フレイル予防講演会」(参加無料。先着40名で☎059・230・7789へ要予約)。
また、10月30日㈯~11月9日㈫にFFCパビリオンで3000円以上の買い物をし、6日~9日にレッドヒルでレシートを提示すると1名が入園無料(1枚で3000円以上で合算不可。6000円以上で2名無料)。

表彰状を手に、西井教諭

表彰状を手に、西井教諭

三重県立稲葉特別支援学校の西井孝明主幹教諭が実践する「口腔機能の改善を目指し、流涎コントロール向上に向けた自立活動の取り組み」が、このほど仙台市の国立大学法人・宮城教育大学の「第15回教育実践・宮城教育大学賞」を受賞した。
同教育賞は、国内外の幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校等に勤務する人、または各種機関で児童・生徒に日常的にかかわっている人が対象。
公募で募集し、審査基準は、実践の独創性や実践の意義、普遍性や将来性、教育研究への寄与等に加え、教育実践に刺激を与えうる可能性など総合的に判断する。
今回の取り組みは、重度の知的障害を抱え、特別支援学校小学部5年生まで流涎の止まらなかった女児が、自立活動教諭(言語障害)免許状を所有する西井主幹教諭を中心とした教師集団の指導で4カ月後、流涎を自らコントロールできるようになった。その事実が教育実践の価値、そして教職の高い専門性を具体的に表す尊いものとして評価されたもの。
流涎コントロールに向けた西井主幹教諭の指導のスタートは、指針となる過去の実践が見当たらず、肢体不自由児や乳幼児の医療的資料を参考にするところからだった。
生活の質を高め、人生の可能性をひらく効果をあげたのは、教師集団の協働によって女児の可能性を発見し、女児の実態に応じた適切な方法を創ったことが大きい。
同大学は「『子どもの内に深く蔵されたたから』(同大学学長を務めた林竹二氏の言葉)を引き出す教育の創造を目指す、本学の教育臨床研究に豊かな示唆を与える実践である」と伝えている。
西井主幹教諭は「知的障害教育としては先行研究もなく、手探りで始めた実践でした。健康の保持、そして生活の質を高めることを目標に、段階を踏まえて指導を続けた結果、流涎を止めることができました。これは、クラスの同僚と保護者の方の協力、そして対象とする児童の意欲なくして達成できなかったこと。受賞にあたり、指導に携わった全ての皆様と宮城教育大学賞選考委員の皆様、大学職員の皆様、そして対象児として共に頑張った児童に心より感謝申し上げます」とコメントしている。

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