木工展チラシ 「組子」を用いた作品を展示する「工芸美術─建具木工展」が12月17日㈮~19日㈰までの9時から17時(最終日は15時まで)、県立美術館県民ギャラリーで開かれる。主催=三重県建具工業協同組合(会員24社)、後援=三重県・中日新聞社。
「組子」は、飛鳥時代から長い年月をかけて磨き抜かれてきた木工技術。釘を使わず、細く引き割った木に溝・穴・ホゾ加工を施しカンナやノコギリ、ノミで調節しながら1本1本組み付け、緻密な幾何学的文様に仕上げていく。職人達の伝統を守る心と情熱により何世代にも渡って現代まで引き継がれてきた。
同組合では毎年春に県内の建具職人らによる展示会を開いていたが、コロナ禍で2年連続で中止に。しかし職人らは新たな作品を制作し続けていたことから、発表の場にと今回初めて秋の展示会を企画したもの。
会場では、組子で制作した扉、パーテーション、額など約10点を展示。その中には秋の叙勲で黄綬褒章を授賞した職人の作品もある。
問い合わせは☎059・235・0388。