匠の技で仕立てられた表装作品を観る来場者

匠の技で仕立てられた表装作品を観る来場者

三重県表具内装組合連合会が主催する「第26回表具作品展─創造と伝承─」が11月20日・21日、アスト津5階ギャラリーで開かれ、大勢の観覧者が匠の技に見入った。後援=三重県、津市、(一社)三重県技能士会、本紙、ほか。
同連合会には県内19店舗が加盟。日本の伝統工芸である表装技術を継承しながら日々、技術の研鑽を重ねている。
作品展では、伝統に根ざしながらも令和の時代における新しい表現方法や素材を用いて、各店の制作者が自らが持つ最高の技術で創作した掛軸、屏風、額装など約50点を展示。
入口では掛軸の裏打ちの構造や各部位の分解・展開など、掛軸をよく知らない人でも理解しやすいよう解説、そこから展示会場へ。来場者は、書家の遊び心あふれる小品を2種類の着物裂で仕上げた作品や、丸表具をベースにアクセントを入れたモダンな作品、さらに津市一身田智慧光の天井画を手がけた絵師・南川朋宣氏の作品を三段表具に仕立てた「昇竜」、一茶の句の創作表具など、個性あふれる表現を楽しんだ。