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じきにお正月が来る。それまでには、家を片付けて、床にワックスを塗って、それから窓ガラスを拭いて…。ほとんど家にいて時間は十分あるのだから、思い付きで動いても良いことなのに、段取りをする。十日までにはこれを買って、二十日までにはこれをして…。段取りは私の習い性となっている。
仕事に出ていた頃は、帰宅の車の中で考えた。家に着いたら洗濯物を取り込んで、お米を研いで、それからあれをして、その間にこれをして…。職場でも家でも段取り。
振り返ると、結婚生活が始まった頃にはそこまで気が回らなかった。のほほんと娘時代と同じような生活をしていた。ある日、冷蔵庫の汚れに気が付いて、これは私の責任だと思った。その時から、家を整え家族の生活を管理するのは私の仕事となった。子どもが生まれると、さらに気を配ることが増え忙しくなった。
考えてみれば、家を暮らしやすくすることは家族みんなの役割だ。散らかっているものを元の場所に戻し、足りないものを補充し、家を整える。それを私一人で担当していた。家族の認識では、家はすべて自動的にきれいになり、ものはいつもの位置にある。
たぶん、私が間違っていた。段取りをして一人で手早く家事を終えるより、家族の協力を求め、家族の家事力を育てるべきだったのだ。 (舞)
2021年12月9日 AM 4:55
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