「天孫降臨」…縦25㎝×横60㎝・桂材

「天孫降臨」…縦25㎝×横60㎝・桂材

津市南が丘団地内刻字工房『有石』及び『紀平有石印章』を拠点に国際的に活動する刻字作家・有石さんが、今年11月に自身の作品の集大成となる個展「津城復元の会協賛チャリティ展」を開く。
有石さんは、1968年に長揚石氏(初代・国際刻字連盟会長)に師事。今年で54周年を迎え、今回で10回目の個展となる。その間、毎日書道展刻字部審査部長・総務部長・陳列部長、国際刻字公募大展審査員、日本刻字展審査部長、日本刻字協会副理事長を歴任。
作風は現代性を表現した作品が多く、漢字圏以外の国々への出品・訪問が目立つ。米国・イスラエル・オーストラリア・フランス・シンガポール・チェコ共和国・サウジアラビア王国・ポーランド等、計10カ国になる。
特に2013年に日本・イスラエル国交60周年記念展(外務省後援)として開かれたイスラエルテイコテエン美術館や、在サウジアラビア日本大使館より日本天皇誕生日のレセプションの書道実演の招聘、サウジアラビア教育省よりダールアルクローム大学での特別書道講座の講師として外務省より派遣される。
特に、チェコ共和国の国立美術館(プラハ)では、煌く日本の現代書巨匠展に出品された作品が収蔵され、翌2014年、有石氏の作品をメインに、ジャパニーズペインティング・カリグラフィーアンドグラフィックアート展が開かれた。作品収蔵先として、チェコ共和国国立美術館・在サウジアラビア王国日本大使館・真言宗総本山高野山金剛峰寺・曹洞宗四天王寺への奉納。現在、公益社団法人・全日本印章業協会主催全国印章技術大競技会審査員を務める。
写真の作品は「天孫降臨」…縦25㎝×横60㎝、桂材=本来ならば右から天孫降臨となるところを、作品中央に天孫、右に降、左に臨という布字で天に孫がぶら下がるように一体化、甲骨文字の上もはつり、バックの色合いも微妙な変化で今回の個展の顔となる作品。