2022年1月

草刈り時の飛散物から保護

草刈り時の飛散物から保護

草刈機に装着した「ジーキャッチャー」

草刈機に装着した「ジーキャッチャー」

草刈りで飛び散る小石や草に悩まされてきた人にニュース。
同社が独自に展開するブランド「ジズライザー」シリーズが、累計販売台数520万台を突破するなどヒット商品を生み出し続けている津市庄田町の㈱北村製作所=北村清司社長=がこのほど、刈払機用飛散防護カバー「ジーキャッチャー」を開発。2月1日より全国販売する。
同シリーズの最新製品で、耐久性と軽さに定評のある塩化ビニル製で形成した曲面形状の本体を草刈機のサオ(メインパイプ)の部分にワンタッチで装着する事で、ナイロンコードを使用しての草刈時に発生する飛散物(刈り取った草や小石等)の衝撃や汚れをキャッチ。作業者を守り、作業性と快適性を大幅に向上させる。
市場に出回っている従来の飛散防護カバー(ナイロンコード用)に比べて角張りがなく、非常に軽量コンパクト(274g)なので視界も良好。さらに、本体下に伸びたエプロン形状の保護シートは柔らかい素材でできており、起伏や凹凸のある地面にもしっかり対応、確実な保護性能を発揮する。
これにより、従来の作業時に身体に着けるスネ当てや、防護エプロン、フェイスガードなどの重装備が不要となり、作業ストレスと疲労の軽減、作業時間の短縮を可能にした。充電式草刈機にも対応している。
北村社長は「形状や角度、材質に関しては試行錯誤で得た膨大なデータを基に最適化しました。一度、お使いになってみて下さい。満足頂けると思います」と話す。
末端小売価格税込3980円。全国のホームセンター、農機具店、同社ホームページ通販で取り扱い。
問い合わせは北村製作所☎059・256・5511へ。

もともとここは映画レビューの場ではないが、ジェームズ・ボンドは三重県とはフレミングの小説で縁深い。とりわけ「007ノー・タイム・トゥ・ダイ」には、日本のエッセンスが多く見られるので敢えて取り挙げる。
新型コロナの大流行によって公開が長い間延期されてきたこの映画は、ダニエル・クレイグ版007の完結編になる。未見の方のために結末については触れないが、イアン・フレミングが創造したこの主人公は、シリーズの最終章で有終の美を飾る。即ちそれは永遠の別れであり、映画はそれを暗示するサッチモ(ルイ・アームストロング)の「愛はすべてを越えて」を効果的に奏でる。叙情的なこの歌曲は、ウイルス兵器が登場した「女王陛下の007」の名曲だ。
しかし、この映画はフレミングの来日に沿った、小説版「007号は二度死ぬ」のフォーマットに基づいている。ポイズン・ガーデンの視覚化、ボンドが007ではないこと(小説では7777号)、そしてヒロインの懐妊に加え、枯山水、盆栽、能面や畳112枚など、和風テイストが取り入れられている。さらに、敵役サフィンの秘密基地は、レイモンド・ベンソンが書いた続編「007赤い入墨の男」同様、北方領土に置かれ、日系人キャリー・ジョウジ・フクナガ監督は、この小説の主要舞台である香川県・直島を訪れてもいた。かつてこの地は007博物館まで作り、官民あげて撮影誘致に積極的だったが、映画で描かれた基地の内装こそは、安藤忠雄の美術館にインスパイアされたものである。
とはいえ、この点において三重コンテンツの欠落は明らかであり、結果はフラストレーションが残るものとなった。2017年9月の本稿④【007三重県潜入】にも詳しく書いたが、フレミングが鳥羽、伊勢、松阪、伊賀を描いた箇所(御木本幸吉の像、水中翼船、外宮、和田金牧場、忍者の城と松尾芭蕉の句、海女、海城)がなかったからだ。「007は二度死ぬ」の映画化の際もそうだったが、この事は国際的な知名度向上競争から外れていると言っても過言ではない。
最新作「ノータイム・トゥ・ダイ」は、フェロー諸島、ノルウェー、ジャマイカ、イタリア、イギリスで撮影されたが、ロケーション・マネージャーのチャーリー・ヘイズは、日本もロケーション候補だったことを明らかにしたのだ。
日本政府は外国映画の撮影誘致の補助金事業を始め、国連世界観光機関もネットフリックスと提携し、機は熟してきている。原作者フレミングの訪問地は高ポイントだ。ニュー・ボンドによる新生シリーズには期待したいものである。地域振興の為のブランディングには、外国映画の撮影誘致が最適なのだから。

(O・H・M・S・S「大宇陀・東紀州・松阪圏サイト・シーイング・サポート」代表)

30万円を手渡す小柴会長(右3人目)と宮崎会長(左3人目)

30万円を手渡す小柴会長(右3人目)と宮崎会長(左3人目)

14日、女性たちの奉仕団体「国際ソロプチミスト三重─アイリス」=小柴弥生会長=は、伊勢市社会福祉協議会に30万円を寄附した。
同社協では、市内の生活困窮家庭の子供(小4~中3)を対象に、毎週木曜日に教員OBや大学生が学習サポーターとして指導を行っている。また、そこに通う子供たちに栄養バランスの取れた食事を提供しようと、弁当を提供する「きっちんプロジェクト」を昨年より行っている。食の支援を通じて、家庭での悩みや困りごとを聞く機会も増えて支援に繋がる糸口にもなっているという。今回、贈られた30万円は、その資金として活用される。
同市美園町長屋の同社協本所を訪れた小柴会長らが社協の宮崎吉博会長に30万円を手渡すと、宮崎会長は感謝し、子供たちの支援に生かしていくことを誓った。

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