本番に向け熱の入った稽古をする津演(仏教会館にて)

本番に向け熱の入った稽古をする津演(仏教会館にて)

津市を拠点とする社会人演劇集団・劇団津演=若林一博代表=の2022年公演『仇討』=作・井上ひさし、演出・山本賢司=が7月2日㈯18時半(開場17時半)と3日㈰14時(開場13時)、お城ホールで開かれる。新型コロナウイルス感染症の影響で4度の延期を経ての待望の公演。
同劇団は昭和38年創設以降、59年間にわたりオリジナル作品や名作などを上演してきた。三重県文化奨励賞演劇部門やNHK東海いぶき賞などを受賞している。
『仇討』は、井上ひさしの作品として今までにほとんど上演されていない幻の名作と言われる。
あらすじは──
中国の経書で親孝行を説いた『孝経』に心酔する武士・及川孝之進が、自分を刺した蚤(のみ)に対して仇討をしようとするが、幕府の巡見使より「仇討には浪人となる必要があり、蚤に喰われた武士が、一々仇討を志していたら、天下は浪人だらけの不穏な世の中になる」と横槍が入り、藩の行方にも関わることから、家老は、人間への仇討というシナリオに仕立て上げようと画策する。
一方、蚤も自分の女房を殺されて、人間に対して仇討しようと考える。さらに、その様子をそばで見ていた蚊達は蚤を運んで仇討に助太刀したり…それぞれの言い分や心模様を面白おかしく演じる。
同劇団では「仇討と聞くと深刻なテーマに感じるかもしれませんが、舞台ではユーモアを散りばめ、クスっと笑って頂けます」と話す。
前売は大人1500円(当日1800円)・学生1000円(同1200円)・小学生600円(同800円)。津演劇鑑賞会☎津228・9523、三重額縁☎津225・6588、県文チケットカウンター☎津233・1122、津市大門の仏教会館(月・水・土の20時以降)で取り扱うほか、6月29日㈬までメールでも受付中。氏名・枚数・日時・種類を記載しg-tsuen@hotmail.comへ送信。尚、手指消毒、受付の混雑回避など様々な新型コロナウイルス感染症予防対策を施しての上演となる。
問い合せは劇団津演☎津226・1089(月・水・土曜の20時以降)。