第112代三重県議会議長の前野和美氏(議長室にて)

第112代三重県議会議長の前野和美氏(議長室にて)

三重県議会第112代議長に就任した前野和美氏が掲げる「オンライン会議」への取り組みについて聞いた──
「未だに収束していないコロナ禍や、さらに発生が危惧されている大規模災害時においても、きちっと県議会が機能するようにするためにも会議のオンライン化を進めたい。災害時に議員が家から一歩も出られないという環境の中でも会議ができるようにするには、まず議員のWi─Fi環境が整っていないといけない。オンライン会議が可能かどうかの環境整備を調査した上で、最高に良い環境にしていきたい。 現在の法律では、参集される議場や委員会室に議員がいないと成立しない。しかし、県議会議員は広い県域の各地で活動している。大災害で議員が参集できず、過半数が集まることに困難な状況が出てくると思うので、議会運営委員会か代表者会議に諮らせていただいて議論を深めた上で、全国都道府県議会議長会を通じて総務省にお願いをしていきたい」。
次に 「議会改革とひらかれた県議会」について──
「三重県議会は改革先進県という自負をしながら、議会基本条例を中心に議会運営が行われている。しかし第三者の識者の立場から見た時に、本当に議会改革が進んでいるんかと。4年間の判断を、第三者の識者の方に意見を伺った上で、来期に活かしたい。
また、三重県議会では、大学院で公共政策に関連する研究を行っている学生をインターンシップ実習生として受け入れている。県議会の取組や業務内容の説明、委員会や本会議の傍聴、さらには、議員との対話や交流を通して意見発表してもらい、議会にフィードバックしている。こうして、次代を担う若い人に身近な存在としての県議会でいることは重要と考える」。