映画「晩春」のワンシーン

映画「晩春」のワンシーン

映画上映などを通じて、津市と縁の深い映画監督、小津安二郎を顕彰する「彼岸花映画祭in津」の第7回が6月25日㈯13時~16時40分(開場12時半)、津リージョンプラザお城ホールで開かれる。主催=同映画祭実行委員会、共催=津市・三重大学、後援=中日新聞社、㈱ZTV、本紙、ほか。
小津安二郎は、日本を代表する映画監督。「世界のOZU」として20世紀の文化芸術分野における世界最高峰の一人として認められている。普遍的テーマである「家族」を見つめ続け、家族こそが人間とその生活の原点であることを、映画を通じて訴えている。
中でも『東京物語』(1953年)は2012年、英国Sight&Sound誌で世界の監督が選ぶ映画の第1位に輝いた。小津の世界的評価は、没後に長い時間をかけて高まっていき、生誕110年の2013年には世界三大映画祭(カンヌ、ヴェネチア、ベルリン)で小津作品が上映されるという快挙も成し遂げた。
1903年12月東京で生まれた小津は、9歳の時に父の故郷である三重県松阪へ転居し、旧制宇治山田中学を卒業後、飯高町の宮前小学校で一年間、代用教員をしてから松竹蒲田撮影所へ入社している。小津の母も祖母も生粋の「津」の人で、津は小津の映画表現の根本にかかわる美意識を育てたところと言える。
今回、第3部(14時45分~16時35分)で上映される小津の映画は「晩春」(1949年・108分」。出演は、原節子、笠智衆、杉村春子、月丘夢路ほか。
娘の結婚を巡るホームドラマを小津が初めて描いた作品であり、その後の小津作品のスタイルを決定した。小津が原節子と初めてコンビを組んだ作品でもある。原作は、作家の廣津和郎が熱海に滞在中に書いた小説『父と娘』。小津は本作以前にもホームドラマを数多く手掛けているが、結婚する娘と父の関係を淡々とした日常の中に描いたのは、本作が初となる。
◆第1部(13時~14時)は、津市出身で世界的ピアニストである兼重稔宏氏とNHK交響楽団の中心となるヴァイオリニストの樽井悠樹氏による映画音楽コンサート「映像を彩る魅惑の名曲たち」。 ◆第2部(14時半~14時45分)は映画解説「晩春の景色」。
入場無料。先着600名(予定)。問い合わせは事務局☎090・3389・1454ヘ。