2022年8月

家の周りの草がぼうぼうになってきている。友達はシルバーさんに草引きをお願いしているというが、狭い庭でそれはできない。自分でやるしかない。
けれども、この暑さだし、日に焼けるし、何より嫌なのは蚊に刺されること。家の周りで蚊が大量発生している。たぶん道路の排水マス辺りが発生原だろう。
蚊に刺されやすい人とそうでもない人がいるが、私は前者。洗濯ものを取り込んだり、新聞を取りに出たりするだけで刺される。蚊に血を提供すれば、りっぱな卵を産んで、さらに蚊が増えるだろう。
「痒い痒い」と言いながら家に入って、痒み止め薬をベタベタ塗る。でも痒みは去らない。爪を立てて掻いてしまうので私の腕には赤い斑点が何カ所もある。赤みは何日も消えない。きっとそれはシミになる。蚊は小さな敵だ。
学生の頃、蚊を不妊症にする研究をしている先輩がいた。あれから何十年も経ったが、研究の成果は出ているだろうか。蚊を絶滅させたら、蚊を食べる生き物が困る。それでもこんなに増えた蚊を半分ぐらいにできないだろうか。
外に出る時は虫よけ剤のお世話になるべきだ。でも、虫が嫌いな匂いは私も嫌い。皮膚に毎日化学物質を塗りたくない。今日思いついてハッカ油をネット注文した。自然素材で蚊よけ効果が得られるだろうか。試してみるつもり。   (舞)

そびえたつあべのハルカス

そびえたつあべのハルカス

国道からも見える杭全神社の鳥居

国道からも見える杭全神社の鳥居

杭全。この地名を読める人はどれくらいいるだろう。こうぜん…。くいぜん…。全部ハズレ。正解は「くまた」である。由来は、百済が訛ったとか、河川の氾濫を防ぐ杭を全て打ち終わったことにちなむ、など諸説あるが定かではない。
この地名を冠する杭全神社は平安時代に征夷大将軍・坂上田村麻呂の孫にあたる坂上当道が創建したと伝わっている。各町から出されるだんじりが行きかう「平野郷夏まつり」でも有名。国道からほど近い場所に鳥居が立っており、参道を進むと立派な拝殿に辿り着く。3つある本殿は全て国の重要文化財。ちなみに、杭全は平野区の西側の東住吉区の町名だが、杭全神社は平野区にあるというのが面白い。
まずは拝殿の前に立ち、ここまで無事にこられたことへの感謝をささげると共に、前回お話した二人の幸せを祈る。その後、レインコートを脱ぎ、境内のベンチに腰を下ろして一休み。すぐにリュックサックからペットボトルを取り出し、緑茶で喉をうるおす。一息ついたところで、この旅の終着点である北区の梅田新道交差点までのルートを確認する。まだまだ先は長いが、夕方までには問題なく到着できそう。徒歩旅でGPS機能や地図アプリが使えるスマートフォンは生命線。モバイルバッテリーにケーブルをつなぎ、充電しておく。時刻は12時過ぎ。早朝から歩き詰めなので足が少し重い。午後からは疲労の蓄積によって歩くペースぐっと落ちるのは、これまでの経験でも分かっているので油断は禁物だ。
相変わらず小雨が降り続いているため、再びレインコートに袖を通し、境内を後にする。国道を西へと進むと間も無く東住吉区。国道は桑津交差点で西へ進むバイパスと分離。JR関西本線の高架くぐり、北西に伸びる本道に入る。昼食を取りたい時間だが、先ほどの休憩のおかげか足の調子はすこぶる良い。この勢いを逃したくないので、いけるところまで進む覚悟を決める。国道にかかる標識には難波の文字。確実に終着点が近づいているという事実が心を奮い立たせる。
ほどなく、大阪市に入ってから三つ目の区である阿倍野区へ突入。この名前を聞いて、皆さんの脳裏に浮かぶのはきっと、高さ300mを誇る巨大ビルのハルカスだろう。もちろん、国道からもバッチリとその威容を見ることができる。遅ればせながら「大阪に来た!」というハッキリとした実感が湧いてくる。
阿倍野というだけに、陰陽師・安倍晴明の生誕伝説が残っている地があるだけでなく、三重や津とのゆかりがある地でもある。 実は、あべのハルカスもその一つ。このビルが建設当時日本一の高さとなったことには、近鉄の副社長を務めた津商工会議所の岡本直之前会頭(三重交通グループホールディングス㈱代表取締役会長)が深く関わっている。以前取材で、この話を伺って以来、ハルカスを見る度に思い出す。歴史的なスポットも、南朝方として足利尊氏と戦った北畠顕家とその父である親房を祭神とした阿倍野神社は、顕家の弟で伊勢国司の顕能を主祭神とする津市の北畠神社や、結城宗広を祀る結城神社と共に、南朝方の皇族や武将を祀る建武中興十五社に名を連ねている。その他、津の隣の松阪ゆかりの天才小説家・梶井基次郎が生まれた土地でもある。桜の花を見る度に彼の作品の「櫻の樹の下には」を思い出す。見事に咲く桜の木の下には、とあるものが埋まっているというショッキングな書き出しは脳裏に焼き付いて離れない。
心細くなりがちな旅先で〝地元〟との縁を感じられると、少しだけ心も安らぐ。私は歩みを緩めることなく、終着点へと着実に向かっていく(本紙報道部長・麻生純矢)

津市島崎町の「ニットケンブリッジ1号」歩道橋と㈱日塗建の朝倉社長

津市島崎町の「ニットケンブリッジ1号」歩道橋と㈱日塗建の朝倉社長

三重県は、このほど、㈱日塗建(津市栄町)と「歩道橋ネーミングライツ」を契約。国道23号バイパス(県道上浜高茶屋久居線)に架かる歩道橋「島崎歩道橋」=津市島崎町=と「乙部歩道橋」=津市乙部=をそれぞれ、「ニットケンブリッジ1号」「ニットケンブリッジ2号」とネーミング。21日にお披露目となった。
三重県は、県が保有する施設の有効活用により新たな財源の確保と、民間の資金を活用して道路施設の持続可能な維持管理を行うため、ネーミングライツ・パートナー(スポンサー企業)を募集。歩道橋へ会社名等を含む愛称を表示は、12社がすでに契約しているが、津建設事務所管内では㈱日塗建が初めてとなる。
歩道橋ネーミングライツは、大阪府が全国で初めて実施し、全国に拡がってる。歩道橋以外にもネーミングライツ事業はあり、施設に命名されている例では「京セラドーム大阪」や「味の素スタジアム」などが有名。
ネーミングライツの企業側のメリットとして、社名や商品名をPRできるので宣伝効果を得られるのと、地域貢献に携わることで企業のイメージアップにつながる。
同社は、津市を拠点に外壁塗装、屋根、住宅塗り替えを業務としており、一般住宅だけでなく、公共事業の外壁、屋根、住宅の工事も手掛けている。大規模な公共事業の工事は、熟練の塗装職人の技術が必要だが、同社は確かな腕を持った職人が手掛けた工事で実績を積み上げてきた。
同社の朝倉達也社長は「皆さまに会社の名前を覚えていただければ」と話している。

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