津の西にどっしりと立つ経ヶ峰。登山が趣味の友人に誘われ、一年に一度ぐらいは経ヶ峰に登る。季節の花を見たり頂上からの景色を楽しんだり。好天の今日、経ヶ峰に登ったら気持ち良いだろうと思う。
津市に高い山はないけれど、そこそこの山ならある。津10山というガイドブックもあり、津の山の魅力を教えてくれる。アスト津の観光案内所で売られていた。
先月、私は津10山の二つに登った。大洞山は雌岳、雄岳の双耳峰。登りの急階段が辛かったが、苔生した石が周囲を埋め尽くす石畳の道は八ヶ岳や大台ケ原の苔の森に並ぶほど素晴らしかった。
尼ヶ岳は伊賀富士とも呼ばれる円錐形の山。頂上からは青山高原の風車や伊賀市、高見山まで見えた。二ノ峰一ノ峰とピークを越える度に、誰が置いたのかトトロの描かれた小石が迎えてくれた。
登山の楽しみは達成感である。登りの苦しさに耐えて足を動かせば、やがて頂上に着く。頂上から見る景色、吹き渡る風、おいしいご飯が大きな喜びとなる。
コロナ禍のアウトドアブームに加え、にっぽん百低山というBSの番組もあり低山登山ブームが来ている。山で会えば初対面でも親しく話ができる。ただ、遭難のニュースも聞くので低山を見くびってはいけない。装備を整え、登山アプリも利用して安全登山を心掛けている。          (舞)