三重大学の近くの赤信号で車を止めていたら、バタバタとヘリコプターの大きな音が聞こえた。白地に赤のヘリコプターが頭上を過ぎ、大学病院の方へ飛んでいった。ドクターヘリだ。
ドクターヘリという言葉を知ったのはアメリカのテレビドラマだったろうか。救急の医師や看護師がヘリコプターで患者のもとへ駆けつける緊急救命の最前線である。
病院の方に目をやると、白い建物に緑色の文字が鮮やかだ。あそこで亡くなった友人がいる。人がいつか去っていくのは当たり前のことだけれど、救える命なら救ってほしい。それが見知らぬ人であっても。
さっき飛んでいったヘリコプターにも命の危機にある患者さんが乗っていただろうか。救命できるうちに病院に着いたかと気になった。
ヘリコプターは速い。道路状況の影響を受けないし、救急車よりずっと速い。三重県の端までも何十分かで到着し、患者さんを治療しつつ病院に搬送できるという。素早く手当を受けられるところが心強い。
機器でいっぱいの機内には、きっと志高くてカッコいい医師や看護師が乗っているだろう。どんなことが行われているだろうかと想像する。それは私の中でドラマになってしまうが、現実に命に係わる責任感と重圧は生半可なものではないと思う。乗務の方々を尊敬するばかりだ(舞)