本番に向け熱の入った稽古に励む劇団員ら

本番に向け熱の入った稽古に励む劇団員ら

津市を拠点に活動する社会人の演劇集団、劇団津演(若林一博代表)の創立60周年プレ公演・西田久光シリーズ第1弾「北の写真師~土方歳三を撮った男~」=作・西田久光、演出・山本賢司=が12月17日㈯18時半から(開場17時半)と18日㈰14時から(開場13時)、津リージョンプラザお城ホールで上演される。
装置・小道具・衣装・音響などすべて自分たちで制作している同劇団の創設は1963年1月。「津演劇の会」を結成し、翌年現在の「劇団津演」に改称。1973年からは年2回の公演(本公演とアトリエ公演)を行っており、1991年11月には国民文化祭in千葉へ参加。翌93年2月には東京都の草月ホールで東京公演を行っている。
また、10年間にわたり津市の高虎楽座で「藤堂高虎一代記」を上演したほか、県内の小中学生での移動公演を行うなど、演劇の創造と普及を通じ地域の文化活動に取り組んでいる。
今回の公演は、長年に渡り同劇団のために戯曲を書いてきた西田氏作品シリーズの第1弾となるもの。
幕末の函館に写真館を開いた熊野出身の実在の写真師・田本研造が新選組の土方歳三、松阪三雲の松浦武四郎(幻談)、北海道開拓使長官の東久世通禧らと出会い、田本のカメラを通して激動の時代の人間ドラマを撮っていくという、史実とフィクションを織り交ぜた熱い作品。
作者の西田氏は長年にわたり同劇団にオリジナル作品を書いてきた。これまでに「津演版リア王」「津演版青い鳥」「我聞阿漕」「僕の羽衣」「藤堂高虎一代記」を含む10作をを上演。「北の写真師」も平成1996年に初演し好評を得ている。
若林代表は「西田久光シリーズとして今後、シリーズ上演する予定です。ぜひご鑑賞下さい」と話す。
チケットは前売大人1500円(当日1800円)、学生1000円(同1200円)、小学生600円(同800円)。津演劇鑑賞会☎059・228・9523,三重額縁☎059・225・6588、県文チケットカウンター☎059・233・1122などで取り扱い。
問い合わせは同劇団☎059・226・1089へ。