2023年2月

 津市では市公式サイト上で、2月1日より「いつでもオンライン申請」を開始。これまでは公共施設の予約など、一部に限られていた手続きをスマートフォンなどを介し、112の手続きをオンライン上でできるように3月まで順次拡大。利便性向上などが期待される。

2月1日より開始の「いつでもオンライン申請」

 新型コロナウィルスの感染拡大以降、ネットを利用した在宅勤務が一般化したり、日常生活でも同様に、ビデオ通話をしたり、いつでもどこでもスマホなどから非接触で買い物ができる通販も一般化している。一方で行政手続きは、多くのものが限られた開庁時間内に窓口を訪れて手続きする必要がある。手続きと時間帯によっては並ぶ必要もあるなど、世間の流れとの間に大きなギャップが生まれている。
 津市でも、公共施設の予約や新型コロナワクチンの接種予約など一部についてはオンライン手続きが出来るが、まだ一部に限られている。市民からのニーズが強いこともあり、日常生活とのギャップを埋めるべく「自治体オンライン手続推進事業」を推進。手続きのオンライン化を進めるため、国のマイナンバーカードを使った「マイナポータル」と津市の基幹情報システムの連携や電子申請システムの導入などの整備を行い、市民サービスの向上と行政の業務効率化を図る。
 そして、2月1日より津市公式HP上で「いつでもオンライン申請」を開始。罹災証明書の発行申請、記念樹の配布、飼い犬の死亡届出、防火管理新規講習の申込など、暮らし・子育て・教育、健康・福祉、防災・救急など各分野の85の手続きが行えるようになった。更に2月6日からは、本人確認のためのマイナンバーカードが必要になるが、住民異動届(転出・転入予約)の申請、20日からは児童手当児童扶養手当関係の手続きなどが可能となり、3月20日までに合計112の手続きが利用可能となる。現状では、出来る手続きはまだ限られているが、市によると来年度以降も、オンライン上で完結できる手続きを随時増やしていき、利便性を向上させていく予定だという。
 なかなか「時間がとれず窓口に足を運べない」と悩む現役世代にとって嬉しいだけでなく、移動手段の限られる高齢者にとっても、市役所や支所の窓口へと足を運ぶことは負担軽減になるメリットもある。また、行政側としても、現状の窓口では、市こともあり、あ民が書いた手書きの申請書などを目視で読み取り、手入力することに起因する読み間違いや入力間違いなどが発生することもあり、ミス減少など効率化に繋がる。また、自治体のDX化は全国的な課題となっており、今後もこういったデジタル化を推進していけば、自動化による人的コストの削減や、より時代に即した行政サービスを行うための礎とすることも可能となる。
 使い方としては、津市の公式HPトップページにある「いつでもオンライン申請」をクリックし必要な手続きを選択し、必要事項を入力すれば手続きは完了する。記者も実際に、HP上で手続き完了直前まで操作を行ってみたが、それほど手間取ることなく操作ができた。津市でもユーチューブ津市公式チャンネルでいつでもオンライン申請について、使い方の手順を丁寧に解説する動画も公開している。

全力津商!…左はお焼屋の草深社長、右は平治煎餅本店の伊藤社長

1月20日、津商業高等学校3年生10名が、津市大門の「㈲お焼屋」=草深利浩社長=と「㈲平治煎餅本店」=伊藤博康社長=とのコラボ「津商☆おやへいプロジェクト」で完成した商品PR用のシールのお披露目など成果報告会が開かれた。
 生徒たちがマーケティングなどを学ぶ授業で、昨年6月より両社と協力しながら、シールのデザインやPRコメントを考えたり、新商品のアイデアを出し合ってきた。同様の授業を2020年度から継続している。
 お焼屋のシールは同校の掲げるスローガン「全力津商」のシンボルマークとPR文が添えられている。平治煎餅本店のシールは同校公認キャラのファイティングダックに平治煎餅を模した傘をかぶせたイラストと共にPR文が添えられている。このシールは地上の星や平治煎餅など両社の看板商品に貼られる。
 平治煎餅とは新商品の開発もしており、何度も試作を繰り返しながら、昨年度に「せんべいロール」の塩キャラメルなどの新味を開発。 
 この商品は2月18日・19日に津センターパレスホールで行われるスイーつフェスタで販売実践が行われる。リーダーの増田心花さんは「全部売り切るくらいの気持ちで頑張りたい」と意気込みを語った。

鬼は外~♪福は内~♪ 賑わう福豆まきの様子

 3日、津市大門の津観音こと恵日山観音寺で『鬼押さえ節分会』が開かれた。
 コロナ禍の影響で中止が続き、3年ぶりの開催となった。この行事のルーツは江戸時代、多くの旅人たちで賑わう伊勢参宮街道の春の風物詩として知られた奇祭。元々は、侍役の厄男が鬼役を真剣で斬りつけ邪を払うという激しい内容だったため、毎回死傷者が絶えず明治時代に中止へ。
 長らく途絶えていたものを地域活性化などを目的に平成9年に復活させたもの。
 久しぶりの開催となったこともあり、『福』を求める人々が大勢集まった。その前に津商工会議所青年部と津青年会議所の会員が扮する鬼と侍、津クイーンが登場し、かつての祭をイメージした寸劇で観客を沸かせた。
 その後、前葉泰幸市長・津クイーン・厄年の人たちなどが、特設ステージ上から「鬼は外!福は内!」を福豆まきを行った。集まった人々は、飛び交う『福』を掴もうと手を伸ばしていた。

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