美しく咲く梅の花

津市戸木町の伊勢温泉ゴルフクラブ内にある福祉と環境が融合した花園『かざはやの里』の「梅まつり」が明日より開かれる。期間は3月26日まで。
 同花園は、社会福祉法人『正寿会』が運営。ゴルフクラブの約半分に当たる2万㎡にも及ぶ広大な敷地に560本が植えられている。正寿会が運営する障害者施設の利用者たちが手入れを行っており、園芸福祉の実践の場でもある。
 園内には早咲き、中咲き、遅咲きと様々な品種が植えられているが、今年は天候の関係で同時に様々な品種が楽しみやすくなっている。例年は早咲きで多くの人に目に触れない樹齢104年の古木の養老梅の花も多くの人が楽しんでおり、梅の下で撮影やシートを敷いて食事も楽しめる(ゴミは持ち帰ること)。
 店では津ぎょうざ、うどん、やきそばなどが食べられるほか、同会が運営する施設利用者がつくった小物なども販売されている。3月12日に津クイーン撮影会なども実施。
 開園時間8時~17時。協賛金は一般800円。高校生以下や障害者手帳所持者、ペットは入場無料。
 問い合わせは059・255・5755へ。

前山都子さん

(公社)津法人会(伊藤歳恭会長)は2月28日、ホテルグリーンパーク津で新春講演会を開催。講師のインスピーレマネジメント代表の前山都子さんが「自走する人づくり~『人が自立的に動き成果が上がる』仕組み~」と題して、経営理念の在り方、その理念を社員と共有(浸透させる)することの重要性を話した。
 前山さんは百五銀行出身。在職中は人材開発部門に通算16年間、4箇店で支店長も努めた。退職後にインスピーレマネジメントを創業。43都道府県、約100の金融機関や中小企業でマネジメント、人材開発などに取り組んでいる。
 講演では「人が自立的に動き成果を上げるには、経営理念を掲げると共に全社的に理解・浸透させることが重要。そうすることで経営理念そのものを社員が自分事に感じ、仕事をする上での判断軸になる。行動指針や価値観が習慣化すれば、自らが成果を出すように行動するようになる」と話した。

浅野信二さん

 2月21日、津センターパレス地下研修室で、消費税の周知活動やe─Taxの普及推進など税務行政に協力する団体・津間税会=津市南丸之内。森昌哉会長=の研修講演会が行われた。
 同研修会では会員の税務知識の習得を目的に税務署職員と、各方面で活躍するスペシャリストを招いている。
 第一部は、㈱セントレア代表取締役の浅野信二さん「介護施設運営・若き経営者の軌跡とこれから~88歳看護師さん採用から10年~」。浅野さんは大学院卒業後、東京でフランス語の研究者をしていたが、東日本大震災の翌年2012年に津市に戻り、父の経営していた介護施設を継ぐことになった。しかし、蓋を開けてみれば、赤字続き。状況を打開するために、浅野さんはより利益率の高い新しい業態へチャレンジをする中、当時88歳の看護師である池田きぬさんを雇用した。池田さんは、経験も豊かで人格も申し分ないが、社内からは高齢を理由に反対の声もあった。しかし、池田さんを雇用したことで、池田さんのかつての仲間や部下の看護師が集まったことで新たな事業展開が可能となった。池田さんら高齢者は、子育て世代には勤務が難しい朝の時間や休日に対応してもらえるなど、高齢者と若い世代が一緒に働くことによって生まれるメリットとそれに伴う施設の発展を紹介した。
 その後、津税務署の広岡辰文さんが税法研修会で「税金あれこれ」をテーマに税の歴史などをわかり易く紹介した。

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