15日、アストホールで、学校法人大川学園が運営する三重調理専門学校=津市大谷町、大川将寿校長=の第62期卒業式が行われ、調理1年コース、調理・製菓2年コースの計32名が巣立った。
 大川校長は式辞の中で「学校での積み重ねが基礎・基本となる。食の業界には多くの先輩もおり、皆さんに期待している。失敗を恐れずチャレンジしてほしい」と激励し、卒業証書を授与した。また、調理師免許、製菓衛生師免許証をはじめ専門免許5種も授与。さらに在学中に優秀な成績を修めた学生7名に表彰状と記念楯を手渡した。
 卒業生総代の中林陸哉さんは「一流のサービスや技術、多様な食文化を学ぶことができた。大きな夢に向かい希望を持って羽ばたいていきます」と述べた。卒業生からは感謝の証として調理専門図書を学校へ贈った。
 式終了後は、調理実習で使った食材への感謝を込め、古式に則った日本料理の技法を今に伝える庖丁儀式を執行。四條流三重社中で、同校卒業生で四條流門人らが「三刀之鯉」と「宝之入船」を奉納。箸と庖丁を使い、鯉に触れず捌き切った。