津商工会議所・社会文化部会(杉田真一部会長)は3月23日、名古屋市中区の「大須商店街」を視察した。
 全国的に昔ながらの商店街は衰退の一途をたどり、シャッター街と化している。津市内の商店街もかつての賑わいを取り戻すべく様々なアイデアや企画を実施しているものの効果は限定的。同部会は中心市街地活性化のヒントを得ようと毎年、全国の商店街などを視察している。
 大須商店街は、大正元年に誕生した長い歴史を持つ。劇場、演芸場、映画館などが数多く作られ、名古屋市随一の歓楽街に成長したが、都市計画により名古屋駅前や栄地区と分断されたことなどが影響し、昭和30年代から大きく衰退した。
 しかし、昭和50年代になると家電販売店やパソコンショップが入ったアメ横ビルの開業を契機に電気街として発展。徐々に賑わいを取り戻した。
 当日は、同商店街の役員から「現在は、大須観音をはじめとしや寺社仏閣とそれぞれに特徴を持つ8商店街で構成。各商店街連盟に加盟する約420店舗をはじめ、周辺を含む約1300店舗が軒を連ね、グルメ、食べ歩き、サブカルチャー、ファッション、中古パソコンなど『マニアが集う街』として若者から高齢者までが足を運ぶようになった。
 また、『大須大通町人祭』や『大須夏祭り』など様々なイベントを企画し報道で取り上げてもらうなど、戦略的PRで認知度を上げている」などの説明を受け、その後は実際に商店街を歩いて、フィードバックできる要素を収集した。

歌う松本さん

3月11日、一志町の一志農村環境改善センターで、令和4年度津市人権講演会でシンガーソングライターの松本隆博さんが「家族の絆・親子の絆」をテーマに講演ライブを行った。

 松本さんは人気お笑い芸人の松本人志さんの実兄。家族の絆や感謝を伝えることをテーマにした講演ライブを現在年間平均200回のペースで行っており、通算2200回を達成。松本さんの母が津市出身で、子供のころから何度も訪れているなど縁が深い。

 ギターを手に表れた松本さんは、少年時代に起った様々な話を振り返りながら、裕福ではない日々の暮らしの中でも子供たちを楽しませるため、日の丸弁当のごはんの中に缶詰と缶切りをうめた弁当をつくるなど、様々な工夫を凝らしてくれた母親への感謝や、家族への思いを語った。「自分が世間の世知辛い風に吹かれて初めて母親が弁当を作ってくれたり、親父が月謝を稼いでくれて学校に活かしてくれたことを当たり前に思っていたけど当たり前のことはないもない」と 昔、母親がつくった鶏肉のすきやきのことを歌にした「すきやき」などの会場に観客は感動していた。

出口署長から感謝状を授与される朝倉さんと吉田さん

 津警察署は6日、塗装業を営む朝倉達也さん(50・㈱日塗建社長)と吉田美香さん(54・同社常務取締役)に感謝状を授与した。
 2月28日20時ごろ、食事に向かう途中、津市西丸之内の八町踏切付近(津新町駅から北側2つ目の踏切)をワゴン車で通りがかった際に、踏切内で倒れている津市在住の90代の女性を発見。声をかけにも反応しなかった。警報機も鳴り、遮断機も下り始めていたことから危険を感じ、2人で線路外に運び出して救助し、ワゴン車で津新町駅の交番に届け出たことの功労に対するもの。
 贈呈式では、出口浩署長が2人に感謝状を手わたし、「適切に救助していただき感謝している。今後も津市の安全にご協力いただきたい」と謝辞を述べた。
 朝倉さんは「人として当たり前の事を行った」と話した。吉田さんも「津市民として町に恩返しできるようこれからも行動していきたい」と話していた。

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