検索キーワード
2023年4月
津観光ガイドネットが『JR名松線 沿線ええとこめぐり8』を一志・白山・美杉で開催。
同線の観光路線としての価値を高める一助にしようと、関係各支所と連携して企画しているウォークイベント。
①6月17日=一志総合支所10時~10時20分受付。一志駅~伊勢八太駅~波多神社~桑畑~郷土資料館蚕の部屋で学習&飼育体験&昼食~同支所に15時頃。約4・5㎞。駐車場は一志総合支所。
②7月7日=家城駅前10時20分受付。家城駅~めおと塚古墳~笈掛岩~瀬戸ケ淵~東町公民館~家城神社~家城駅前13時45分頃。4㎞。駐車は白山総合支所もしくは一志総合支所。
③8月20日=比津駅前に10時55分受付。比津駅~山里の風景~藤田こんにゃく(体験教室・昼食)~東平寺スダジイ巨木群~藤田こんにゃく~比津駅。徒歩約1㎞。駐車場は一志総合支所・白山総合支所。親子参加OK。
▼参加費2000円(弁当・土産・保険・資料)▼申込受付開始は5月1日。各実施日の14日前までに届くよう往復葉書で、〒514─0009、津市羽所町700、アスト津2階 津市観光協会内 津観光ガイドネット「名松線」係へ。往信用葉書の裏面に参加者の住所・氏名・☎・参加希望する月日を記入、1枚の葉書で1グループ申込可。同時に複数申し込む場合はイベントごとに別の往復はがきで申し込みが必要。先着順。申込後、返信ハガキに記入された指定口座に一人2千円を振り込んでエントリー完了。個人都合によるキャンセル返金不可。運賃は各自負担。
問い合わせは津市観光協会内の津観光ガイドネット☎059・246・9020。
2023年4月27日 AM 4:55
津市榊原町の温泉旅館「湯元榊原舘」が三重大学と富田浜病院=四日市市=と連携した「健康講座・骨粗鬆症予防」を開催。後援=津市、協力=ロート製薬。
榊原舘が「温泉宿・ホテル総選挙2022」のうる肌部門で全国1位に選ばれたことを記念した企画。健康寿命を伸ばしたり、要介護リスクを下げる支援を目的にした講座で全2回。骨と筋肉の健康維持をテーマに、特に高齢女性に多い骨粗鬆症の予防について学べる。講座終了後には温泉に入浴もできる。
1回目は5月27日㈯9時半~12時。内容は、三重大学大学院医学系研究科教授の福録恵子さんによる講義「今日から始める骨活!~骨と筋肉の健康を保ち骨粗鬆症を予防するためのポイント」とアンケート調査と測定(健康認識チェック、機器で簡易的な体組成と骨密度測定、骨粗鬆症に関する知識の理解度確認)。
2回目は7月29日㈯9時半~12時。前回のアンケート分析を踏まえた専門職(管理栄養士、理学療法士、薬剤師)による骨粗鬆症予防アドバイスと参加者交流会。講義は、富田浜病院の管理栄養士・日本糖尿病療養指導士の中村泰子さんの「骨に必要なのはカルシウムだけ?ご存じですか食事のコツ」、同病院リハビリテーション課課長の高見幸一郎さんの「コツコツ骨活 運動と習慣化のコツ」、同病院の薬剤部部長の森優子さんの「コツコツ続けよう、骨粗鬆症のくすり」。
講座を前に榊原舘の前田諭人社長は「参加者の方々に知識と見識を広げて頂き、温泉を健康づくりにも生かしていければ」と笑顔。三重大学の福録さんは「骨と筋肉の運動と栄養と服薬をプロから学んで頂きたい」、
富田浜病院・看護部長の隅田仁美さんは「骨粗鬆症はなってから治る病気ではないので理解を深めたい」と呼びかける。
受講料は2回セットで3000円。湯元榊原舘、道の駅津かわげ、市内各保健センター10カ所、アスト津2階の津市観光協会と三重県観光連盟、三重県庁1階の三重県観光局に設置されている専用申込用紙に記入し、FAXで送信。定員40名(先着順)。
問い合わせは☎059・252・0206(前田・藤田)。
2023年4月27日 AM 4:55
伊勢別街道を進み、一身田中野の住宅街を北方向へ抜けると間も無く、伊勢鉄道の高架に差し掛かる。伊勢鉄道といえば、中学生の頃を思い出す。鈴鹿市の中学校に通っていた私は、部活の試合で津市に行く際に、近所の友達と一緒に伊勢鉄道の始点の四日市市の川原田駅から乗車していた。鉄道と言っても1992年~1994年当時の車両は、自動車に近いレールバス。運賃の支払いもバスと同じように整理券を取って、運賃箱にお金を支払うという形だった。通算10回も乗っていないと思うが青春時代の記憶は鮮明で、待ち時間に友達と他愛のない会話を交わしたことや、真夏に駅前の自動販売機で買ったスポーツドリンクがとても美味しかったことなどが強く印象に残っている。あれから30年近く利用していないが、今乗れば必ず新発見があるはず。車に乗れるようになってからというもの、長距離を移動したり、公共の交通機関では行きづらい場所にいけるようになったため、行動範囲は確実に広がった。しかし、移動方法が車に固定されることで〝空白〟が生まれている。それを埋めるのが徒歩旅であり、普段乗らない路線による鉄道旅である。最近、遠出する時も新幹線や特急を使わずにローカル線で移動することが増えた。時間がかかるため、若い頃には考えられなかったが、今は旅の楽しみにもなっている。近々、伊勢鉄道にも乗車しようと思っている。
一身田大古曽に入ると、旧街道沿いであり、高田本山専修寺のおひざ元ということもあり、街道沿いの風情より色濃く感じる風景が広がっている。市立一身田中学校と、しばらく進むと桜橋という小さな橋が見えてくる。欄干代わりのガードレールには橋名板と共に川名板も掛かっており、毛無川とユニークな名前が書かれている。早速スマートフォンからWikipediaを覗いてみると「上流に高田本山専修寺があるため、坊主=毛無しと思われがちだが、毛には稲の意味もあり、稲作または二毛作をできないほど氾濫したことが由来である」との説明がある。「なるほど」と心中で頷く一方、鵜呑みはせず、参考程度にとどめることにする。前段の坊主云々の部分に「要出典」という注釈が輝いていたからだ。ネットを通じて、簡単に知識が手に入るようにはなったが、情報の質を確かめる能力が問われるようになった。特にWikipediaは「集合知」で成り立っているが、誰でも編集できる分、記事の質に明らかな格差が発生している。その証拠に、芸能人が自分自身について書かれた記事内容の正誤を確かめるのは、YouTubeなどで人気のコンテンツにもなっている。
今回の川名の由来の真偽は脇に置き、現代人と昔の人のネーミングセンスの明確な違いを感じる。きっと現代人が命名するのであれば、川の美しさなど、ポジティブな要素に主眼を置いた命名にする可能性が高い。一方、記事に記された毛無川の由来が正しいという前提で考えると、川の氾濫というネガティブな要素を比喩で表現していることになる。事実、この川の流域は三重県が公表している洪水浸水想定区域図にも含まれているなど、その命名の的確さを裏付けている。〝名は体を表す〟というが、地名が土地の性質を語り継いでいるケースも少なくない。先人の言葉に耳を傾けると見えてくるものもある。(本紙報道部長・麻生純矢)
2023年4月27日 AM 4:55