2023年5月

 5月27日㈯13時半~15時半、津センターパレス2階ホールでときめき高虎会が主催する歴史講演会「津城に天守が存在した!『津城古圖』『津城下図』の比較検証」が開かれる。
 今回の講師は、同会会員の深見和正さん。深見さんは元小学校教師で全国にある津藩祖・藤堂高虎公やゆかりの地100箇所以上を巡ったり、その居城である津城の資料分析なども行っている。
 現存する津城を描いた絵図は20点を超えると言われているが、中でも高虎公が改修した時の寛永期(1630年前後)の絵図は「津城下図」=津市所蔵=と「津城古圖」=個人蔵=などがある。
 近年発見された「津城古圖」は、城郭主要部(本丸、西の丸、東の丸、二の丸)のみが描かれており、天守櫓門などの外壁が「津城下図」の表現と異なっている。三重大天守と二重小天守なども詳細に描かれている。
 富田信高が再建した天守はこれまで存在を疑問視されてきたが、この絵図によって存在が確認されたことになる。石垣、掘、楼門なども詳細に描かれているため、その規模を図ることも可能。この絵図は幕府に提出した「正保城絵図」の控図の可能性があり、寛永期の津城を知ることができ大発見と言われている。
 講演会では深見さんが「津城古圖」と「津城下図」を比較検証し、高虎公によって改修された寛永期津城の実態に迫る。
 申し込み不要。会員以外は資料代500円。

講師の若林宏之さん

三重県保険医協会は6月18日㈰14時~15時半(質疑応答含む)、津市新町のプラザ洞津で、第50回定期総会記念講演会(リアル会場&Zoom)を開くにあたり、参加者を募集している。
 講師は、㈱デンソー元副社長の若林宏之さん。テーマは「自動車のEV化動向とエネルギーMix~EVは本当に今後の本命なのか~」。
 若林さんは、1956年生まれ。東京大学工学部工業分析化学科卒業後に日本電装㈱(現在のデンソー)に入社。2017年から取締役副社長に就任。2021年に退任。2022年からは㈱コンポン研究所の取締役に就任し現在に至る。
 気候変動が大きな関心を集める昨今、自動車にはCO2の排出量が多い内燃機関(ガソリン・ディーゼルエンジン)から排出量が少ないHEV(ハイブリッドエンジン車)、PHEV(プラグインハイブリッド車)、さらに排出量が少ないBEV(バッテリー電気自動車)、FCV(燃料電池自動車)への移行が進んでいる。
 今年4月に開催された上海モーターショーでも、世界の名だたるメーカーが最新EVを展示。特に国策として国内のEVメーカーを育成してきた中国の勢いは相当なもので、中国EVメーカー御三家のひとつであるBYDは今年から日本国内にも販売網を展開し3車種を販売するほか、レクサスなど日本メーカーとも共同でEV開発を推進。津市内でもBYD車を目にする機会も多い。
 しかし、CO2の排出は走行時だけでなく、自動車の製造過程での排出量や走行用電気、燃料を製造する過程で出るCO2の排出量が重要になっており、EV普及には政治的な影響もある。
 日本はトヨタがEVの一本足打法でなく、強みであるハイブリッド車をはじめ、水素エンジン自動車まで全方位作戦を展開し、あらゆるニーズに対応する構えだ。
 当日は、このような観点から自動車のEV化が本当にCO2低減の答えになっているのか、開発の最前線で指揮を執ってきた若林さんと考える。
 参加無料、会場定員100名、Zoomは90端末になり次第締切。
 申し込みは、電話(平日9時~17時半)または申し込みフォームから。(代表者・参加型式・人数・住所・連絡先電話番号を伝える)。
 問い合わせ・申し込みは☎059・225・1071。

 全国パーキンソン病友の会三重県支部(パーキンソンみえ)は、5月21日㈰、三重県津庁舎6階大会議室(津市桜橋3丁目446の34)で「リハビリ講演会・意見交換会」を開く。
 講演会(13時50分~14時50分)の講師は理学療法士の宮﨑高佳さん、テーマは「パーキンソン病に対するリハビリテーション」。
 患者と家族、先生らとの意見交換会(14時50分~15時半)は、済生会明和病院の冨本秀和院長、三重大脳神経内科の新堂晃大教授らが出席する。
 参加費は同会会員は無料、一般は500円/家族、事前申し込み不要。手指消毒、マスク着用のこと。
 問い合わせは支部長の前川さん☎080・1605・5816へ。

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