講演する菊地弁護士

 社会福祉法人・三重県厚生事業団の設立50周年記念事業が6月22日、県総合文化センター中ホールで開かれ、多くの来場者で賑わった。
 同事業団は、県立の福祉施設を運営し、県民福祉の向上に貢献する事を目的に昭和48年(1973)に三重県が設立。現在は県立いなば園、県身体障害者総合福祉センターを運営。知的障がい者や身体障がい者が安心して暮らせるよう質の高い支援サービスを提供している。
 記念式典では、日頃から同事業団に協力している3団体=脳外傷友の会「三重TBIネットワーク」、三重県障がい者スポーツ指導者協議会、三重県いなば園園芸ボランティア=に感謝状を贈った。
 式典後は、講師に「行列のできる相談所」などのテレビ出演で知られる弁護士の菊地幸夫さんが「菊地流・自分らしく生きる術」と題して記念講演。「自己肯定感が低い子どもが多く、人と違うライフスタイルがやりにくい時代にあって、多くの人が自分らしく生きたいと思っていても、やっぱり違う、と模索するのが人生、死ぬまで分からない。自分の良い所、強みを伸ばすためにも自分を見つめ直す事が大事」と話した。
 このほか、大道芸や、サクソフォンカルテットの演奏も披露された。