2023年8月

両大会に出場する選手たち…左から中川さん、別所さん、
芳村さん、若尾さん、奥田さん、永井さん

 ㈱ジャパンスポーツ運営が運営する「津アサヒスイミングスクール」(津市西古河町)に通う選手6名が、8月5日~6日に静岡県の浜松市総合水泳場ToBiOで開かれている「とびうお杯第38回全国少年少女水泳競技大会(飛込み競技の部、競泳競技の部)と、同22日~26日まで東京アクアティクスセンターで開かれる「「第45回全国JOCジュニアオリンピック夏季水泳大会」に出場。
 とびうお杯に出場するのは、200m個人メドレー・200m自由形・100mバラフライ・4×50m混合メドレーリレーとフリーリレーの若尾みゆさん、200m自由形・100mバタフライ・4×50m混合メドレーリレーとフリーリレーの芳村奏衣さん、100m自由形・100m背泳ぎ・4×50m混合メドレーリレーとフリーリレーの中川遥翔さん、50mと100mと200m自由形、4×50m混合メドレーリレーとフリーリレーの別所朋哉さんの4名(全員小6)。
 JOCジュニアオリンピック夏季水泳大会に出場するのは、女子13~14歳の部の100mバタフライ、200m自由形の奥田真由さん、同じ部の200m個人メドレーの永井茉裕さん、200m背泳ぎの2名。6人は全国大会出場を前に、表彰台を目指したり、決勝進出、自己ベストの更新など、それぞれが活躍を誓った。

意向調査面積は全国2位  今後も市民の協力不可欠

 森林は、防災機能、水源涵養、景観形成、地球温暖化防止など多面的な役割を果たすが、木材価格低迷で、資産価値を失い荒廃が問題化。森林経営管理制度は、林業の成長産業化と森林資源の適正管理が目的だが、森林所在地の市町村と森林所有者の責務が明確化されているのが特徴。
 津市は市域の面積7万1119㏊の約6割に当たる4万1533㏊の広大な森林を有し、うち3万3551㏊が民有の人工林。その大部分の約2万5000㏊で適切な管理が行われていない。
 同制度に即した事業を市町村が行う原資に当てられるのが国の「森林環境譲与税」。令和元年度から段階的に譲与が始まり、市町村に私有林人工林面積、人口、林業就業者数に応じた金額が分配され、森林整備、木材利用、人材育成と普及啓発で必要な事業を行っている。しかし、市町村間で取り組みに大きな差があり、有効な施策が展開できずに多額の余剰金を毎年基金として積み立て続ける市町村もある。
 津市では制度開始時から積極的に事業を展開。令和3年度に譲与された税の活用割合(譲与総額から基金として積み立てた額を除いた事業費の割合)は87・1%で県内の市町平均52・7%を大きく上回っている。
 これまで津市が主に取り組んできたのが、森林の適切な経営管理に取り組む前段階である森林所有者対象の「経営意向調査」。森林を自己管理するのか、市に管理委託を希望するのかを確認する。現在までに芸濃、美杉、白山、一志、美里、久居地域の森林所有者2万2101名(10万1244筆)に調査票を発送し、市内の民有林の92%に当たる3万7651㏊で調査を実施。令和3年度までの調査面積は全国の市町村で第2位となっている。津、安濃、河芸地域の森林所有者への調査票の郵送は今月完了。これで全ての地域での意向調査が実施される。
 昨年度までの調査で、回答があったのが54%(1万1885名、6万9093筆)で、その約7割が市への管理委託を希望。一方、未回答が31%あるのが課題。
 意向調査の次段階で回答を得られた森林の木の生育状況や密度などの森林現況調査を行った上で、隣接地の所有者全てが立ち合いし、境界の明確化を行う。現在までに芸濃町河内と美杉町八知の計434㏊が完了。
 その次段階で林業経営に適さない森林は、15年の管理契約を結び、その間に市が1回間伐を行う。現在までに芸濃町河内と美杉町八知で約196㏊を間伐。一方、林業経営に適する森林については県内初の林業経営体への再委託行っている。
 津市が有効な施策を打てたのは、意向調査や境界の明確化などを請け負う中勢森林組合の存在も大きい。来年度からは満額の毎年1億7000万円が譲与され、境界の明確化にもより力を入れていくこととなる。
 適切な管理に不安を抱える森林所有者も多いが津市の積極的な姿勢に信頼を寄せる声も増えたが、意向調査や境界の明確化の進捗に、市民の協力が欠かせない。
 制度の問い合わせは津市林業振興室☎059・262・7025。

 津市久居アルスプラザ・ギャラリーで9月6日㈬から9月10日㈰までの9時から17時(最終日は16時まで)、毎年恒例の三重のものづくり作家による合同作品展「つくりびと展・拾伍─還(かえる)─」が開かれる。 
 今回は日常の中に潜むユーモアとリアルを不思議な世界観で表現する「絵画」を新メンバーとして迎え、過去展からはかわいらしい器でほっこりとさせる「陶器」、革製品作家から写真家へとスタイルを変化させて会話の中から人の表情を切り取る「写真」、超細密な表現で自然の生き物を描く「ネイチャーアート」、一枚の紙で作られたとは信じがたい複雑な造形を生み出す「折り紙」、緻密な作品でファンも多い「木工」、生花や造花を巧みに組み合わせてシックな中に豪華さも感じさせる「フラワーデザイン」。
 さらに、様々なビーズを多様な技法で女性の美をより引き立てる「コスチュームジュエリー」、綿の種を植えるところから糸紡ぎ、染め織りまでを行う「染め織り」、繊細な筆さばきで器にエレガンスな花を咲かせる「陶磁器上絵付け」、作品本体を生かすことで表現する「表装」、自身開催の個展でも多くのファンを集める「水彩画」、可愛くてほっとする世界観と、ポップでカラフルな色遣いが人目を惹く世界観のそれぞれの個性が感じられる二人の作家による「イラスト」の全14名が出展する。
 問い合わせは松尾表具店☎059・293・0175へ。

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