

検索キーワード




高校時代の漢文の教科書の中に印象に残った文章があった。中国の伝説の皇帝堯と舜についての話だ。
堯は徳をもって天下を治めた。「その仁は天のごとく、その知は神のごとく」と言われた。民に慕われた皇帝である。
私は民主主義の国に暮らしていて、独裁主義は悪だと思っているが、堯のような人が治めるなら民主主義より効率的に素晴らしい政治が行われそうだ。民主主義は選挙だ議会だと手間がかかるし、ネットやメディアに民意を誘導されたり印象操作されたりする可能性がある。
さて、その堯には息子があったが、堯は息子に皇位を譲らなかった。臣下から推薦された舜を後継者にした。 舜にも息子がいたけれど、息子には皇位を譲らなかった。
息子に譲りたいのが親の常であろうが、そこを徳の高い臣下に譲ったのは偉い。高校時代の教科書の内容をこの私が今も覚えているのはそこが心に響いたからだ。
芸能人でも政治家でも息子や娘に跡を継がせている。富と名声が楽に手に入る仕事なのかと思ってしまう。会社も病院もお寺も一族に継がせる。ちなみに舜の後を継いだ禹は自分の息子に皇位を譲ったそうだ。
何十年も前の教科書を今になって思い出すのは、世界には独裁者がいると思うからだ。堯や舜のようでなければ独裁は悪だ。手間がかかっても民主主義が良い。
(舞)
2023年9月14日 AM 4:55