10月29日13時半(13時開場)~、三重県総合文化センター中ホールで、創作和太鼓チーム『津・高虎太鼓』=中田正己会長=の創立50周年記念演奏会「邂逅」が開かれる。後援=津市、津市教委。今年の津まつりでも勇壮な演奏を披露するなど、津市の郷土芸能の一翼を担う同団体。半世紀の歩みを振り返り、未来に向かう演奏を響かせる。

熱の入った練習を続ける津・高虎太鼓の少年隊

 津・高虎太鼓は、73年に津青年会議所の20周年記念事業として発足したことが始まり。79年に作曲者として活躍を続けてきた故・金子圭佑氏が音楽監督に就任。津・高虎太鼓少年隊を結成し、青少年の健全育成を目標にすると共に『音楽としての太鼓』を追求。当初は津藩祖藤堂高虎公の功績を紡いだ楽曲を中心に演奏活動をしてきた。口伝で曲が受け継がれる和太鼓の世界で、金子氏は曲を五線譜に起こし、それに基づく指導で会員たちの音楽的な資質を高めることにも注力した。その成果として、現在の音楽監督を務める水谷忍さんを筆頭に、プロチームに参加する奏者を輩出している。金子氏が86年に48歳の若さで急逝したが、会員自らの手による創作和太鼓チームとして再起。金子氏の想いは今もチームに受け継がれている。
 現在は小学生から70代まで約150名が所属しており、津まつりでの演奏や定期演奏会、海外演奏などの単独公演のほか県・市の代表として中高生を中心とした若手トップチームが和太鼓コンクールの出場を目指すなど、新しい世代の成長も著しい。また、長きにわたる歴史を持つだけに、親子2代、3代で演奏を楽しんだり、学業や仕事で一度は会を離れたが再び活動している会員もいるなど、チームは多くの想いに支えられている。
 半世紀の節目となる今回の演奏会のテーマは「邂逅」。人生が大きく変わる運命的な出会いやめぐり逢いを意味している。創立以来、多くの人との出会いやめぐり逢いを重ね、そのつながりに支えられてきた半世紀の歩みを振り返りながら観客達との邂逅に感謝の思いを込めた演奏を披露する。演奏会は3部構成。少年隊による元気いっぱいの演奏や、トップチームの卓越した演奏が披露されるほか、ルーツの「津青年会議所高虎太鼓」や女性チーム「津・高虎太鼓華乃津会」、「三重フィルハーモニー交響楽団」の有志などが出演する。
 津まつりを終えた会員たちは、演奏会に向けて河芸総合支所内の郷土芸能練習場で熱の入った練習を続けている。創設期よりチームを支えてきた中田会長は「あっという間の50年。色々な企業の方々や地域に育てて頂いたおかげで、ここまで来られた」と感謝する。
 入場料は全席自由で1000円。取り扱いは総文チケットカウンター☎059・233・1122、中津軒☎059・228・2748へ。

プレーの様子

 10月4日、津市一志町大仰の一志ゴルフ倶楽部で津城復元の会=西田久光会長=が復元資金造成のためのチャリティゴルフコンペを開いた。
 同会は津市のシンボルである津城復元を目的に、これまで津市のふるさと納税「ふるさと津かがやき寄附」の利用を呼び掛けたり協力店への募金箱の設置や街頭募金、復元資金造成ライブなどを実施。その一環であるコンペは今回で7回目。
 曇り空の下だったが今年は198名が参加。開会式は、前葉泰幸市長を始め、地元選出の国会議員、県会議員、市会議員も集まり、津・高虎太鼓華乃津会が和太鼓を披露した。
 西田会長は「これまで約7000万円の浄財を約3万人から頂いている。仮に今建ったとしても3万人の人にワシの城が建ったと思って頂ける。これをどんどん増やしていきたい」と挨拶。改めて同会が掲げる第一目標の1億円に向けて気勢を上げた。
 この日集まった30万9500円の浄財は10日、津市の財政課へ納められた。

 津市大門の伊藤印刷㈱がこのほど、「藤堂高虎トートバッグ」を製作・販売した。津市を盛り上げようと、初代津藩主・藤堂高虎をデザインした
シリーズの最新作。
 現在までに、社員が可愛くデザインした高虎キャラクターを使ったオリジナル缶バッチ8種類(1個300円)を製作するなど、歴史ファンだけでなく、若い人達にも支持してもらえるよう工夫してきた。
 最新作のトートバッグは、キャラクターを印刷したキャンバス地と、歴代津城主の名前をデザインしたデニム地の2種類(価格は各税込1100円と1650円)で、サイズは持ち運びに便利な約320㎜×250㎜×100㎜。ちょっとした書籍や買物、弁当入れなどにも使えそうだ。
 販売は、同社、津市観光協会、道の駅かわげ、宮脇書店で取り扱い。
 問い合わせは伊藤印刷☎津226・2545。

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