講演する坂さん

 8日、津市北河路町のメッセウイングみえで、旭建材株式会社=津市高茶屋小森町=主催の『SDGs・ラボ』が開かれた。
 環境と向き合うことが全ての企業や人の課題となる中、省エネで快適な住環境を提供するための家づくりと環境に配慮した事業を目指してSDGs(持続可能な開発目標)の17目標全てを尊重したイベントとして開催。今年で5回目。
 会場には、環境に配慮した素材や地元の木材などを使った建築資材・家具などの商品を展示紹介する約30社がブースを出展。県内の工務店や設計事務所などの関係者を中心とした来場者たちは、様々な観点から環境への配慮を凝らした各社の商品に見入っていた。
 また、三栄林産㈱=亀山市加太中在家=社長の坂成哉さんが「杉は隠れた日本の財産だった」をテーマに講演。同社は木の建築資材・家具の販売、建築、キャンプ場「かぶとの森テラス」の運営など、幅広い事業を展開しながら、地域活性化にも寄与している。
 坂さんは、杉を切り出すコストが捻出できないことなどを理由に、先人たちが植林をした山林が荒廃している現状を説明。杉は花粉症を引き起こす厄介者扱いされる一方、日本の国土の66%を占める森林のうち43%を構成する杉は最も身近な木であることを示した。
 一般住宅1軒分の構造体に使用する15リューベの杉材は自動車が9万㎞走行した時の二酸化炭素を吸収する効果があり環境に優しいだけでなく、床や壁などに使えば、五感からリラックス効果なども得られる。
 メンテナンスフリーの最近の建材と比べると杉はワックスがけなどの手入れが必要な分、家族の会話が生まれる要因となるなど、杉に秘められた魅力と子供たちが木と親しむ木育の重要性を語った。