講演する髙木理事長

 津市の経営者で作る「丸之内倶楽部」の第187回例会がホテル津センターパレスで開かれた。
 各分野の専門家を講師に招いて隔月で実施しているもの。今回の講師は、鈴鹿医療科学大学理事長の髙木純一さん。テーマは「日本初の4年生医療系大学、設立と発展」。
 同大学は、平成3年4月に「科学技術の進歩を、真に人類の福祉と健康の向上に役立てる」を建学の精神とし、日本で初めてメディカル養成の4年生大学として設立。医療と福祉のスペシャリストを養成し、社会に送り出している。
 創立者の中村實氏の嫁婿に当たる髙木さんの実家は、佐世保で住友重機械工業の下請企業、髙木工業を経営。高木さんが後を継ぎ造船関係の仕事に従事。浮ドッグを発案するなど敏腕形経営者として知られる存在に。
 その後、平成10年に同大学に転職。持ち前の研ぎ澄まされた経営手腕で同大学の発展に尽力している。
 髙木さんは、「当時は医師、薬剤師、看護師を除くと、まだ医療専門職養成に特化した4年制大学が日本には存在せず、医療専門職の地位向上と医療の高度化へ対応するため、4年制医療系大学の設立が急務だった」と話し、次代のニーズと社会環境を的確に読むことの重要性を話した。
 また、少子化が進んだ現代社会では、18歳以下の数が減り続ける。全国の大学数や医療系が飽和状態にあり、定員割れの大学が50%を超え、25%が慢性赤字に陥っているという現状を指摘。三重県においても4年生大学を維持することが難しいと分析した。
 最後に「本大学が発展するには医療以外の分野へ進出するしかない」と締めた。