指導する井谷さん(左)

 12月16日、安濃中央総合公園体育館で、津市PTA連合会がパラ陸上選手の井谷俊介さんを招き、初めての親子かけっこ教室を開いた。市内の小学生と保護者約100組が参加。運動の楽しさとパラスポーツへの理解を深めることが目的。
 まず、井谷さんは子供たちを前に、20歳の頃にバイクに乗って交通事故に遭い、足の膝から下を失ったが、友人たちの励ましで立ち直ることができた経験や、夢だった東京パラリンピック出場を逃し落ち込んだが、再出発後にアジアパラ大会の金メダリストとなり、パリパラリンピックの出場に向けて競技に打ち込んでいることなどを語った。
 その上で「いつも落ち込んだ時は夢や友達や家族が支えてくれた。将来の夢や友達、家族を大切にしてほしい」と熱く呼びかけた。
 その後、子供たちは井谷さんの指導を受け、スタートの仕方や腕の振り方など、速く走るための様々なコツを学んでいた。