店頭に並んでいる各種「福引せんべい」

 今年も、津市の平治煎餅本店で「福引せんべい」が販売されている。
 節分に津観音で行われる『鬼押さえ節分会』は今年は2月3日開催される(鬼押さえ儀式と福豆まきは①13時~②14時半~③16時)。その土産として親しまれているのがこの煎餅。厄除けとしても重宝されており、昔は中勢地区の和菓子店で広く作られていた。生地の中心に干支、その周囲に「節分」「福引」「厄除」の焼印を押し、熟練の職人たちが手仕事で三角錐状に折り曲げ、中心の空洞に「えびす」や「大黒」などの縁起物を入れていく。通常の仕事の合間の限られた時間を使って一つひとつ仕上げていくので大量生産できない。
 同店では「今年も節分会で福を持って帰って頂けたら」と話す。全国発送も可能なので、離れた家族や知人へ贈る人も増えている。
 種類は、大8000円(完全予約制で予定数に達し次第売切れ)、中1800円、小900円、ミニ900円。全て税込。大門本店・江戸橋店で販売中。
 問い合わせは大門本店059・225・3212。江戸橋店059・226・9968。