子どもの頃、遊びから帰りながら靴を飛ばした。靴を半脱ぎにして夕焼け空に向かって蹴り上げる。飛んで行った靴が裏返ったら明日は雨。表だったら晴れ。横になったら曇り。それが天気予報。
 天気予報天気予報と三度唱えれば交通事故に合わないフグに当たらないとも言った。テレビの天気予報より、おばあちゃんの言葉の方が合っていた。「西の山が見えたら晴れる」
 それが今は、天気予報がよく当たる。「明日の朝には雨が止むでしょう」と言えば、朝起きたら雨が止んでいる。「折りたたみ傘を持って出かけましょう」と言えば、雨がポツポツ降ってくる。
 この頃の天気予報は進んでいる。お天気衛星から雲の動きを見るのだから、あの雲が移動したら降り出すと分かるだろう。
 それでも近年の急激な気候変動のせいで難しいこともありそうだ。線状降水帯がどの位置にできるか。十キロ違えばそこに住む人には大きな違いとなる。雨の降り出しも厳しく求められる。夜には雨ではなく、九時にはこの地域に雨雲がかかるというように。私も二週間先の天気や気温まで調べてしまう。
 それで、天気予報が当たらないと言う人が今もいる。大気の動きには変動があるだろうし、温暖化で過去のデータも頼りにならない。そんな中で未来を予測するのだから、少々のずれはあると思う。
       (舞)