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肩掛けにしたバッグからシャラシャラと小さな音がする。友達からもらった鈴。京都の神社のお守りだ。一足進めるごとにシャラと鳴って、心地よいリズムとなる。
鈴なんて持ったことはなかったのに、すっかり身になじんでいる。鍵やお財布に付ければ落とした時に気付きやすい。そういう時のためのお守り鈴かもしれない。
神社で巫女さんが神楽を舞う時にも鈴を振る。鈴には神につながる力があるのだろう。鈴なりという言葉もめでたい。
鈴を見て、ねぶたに行った時のことを思い出した。ねぶたの周りには「ラッセイラ、ラッセイラ」と叫びなら跳ねるハネトがいた。跳ねる度に賑やかな鈴の音が聞こえた。
時々ハネトが観客に向かって鈴を投げてくれる。その鈴は幸せを呼ぶと言われる。私もカラフルな鈴を何個も拾ってきた。
しまい込んだまますっかり忘れていた鈴を、夏向きの玄関飾りにと探し出した。ねぶたの扇と鈴を飾ったらねぶたの夏がやってきたようだ。ハネトの鈴はきれいな色のまま軽やかな音を立てる。幸せの音色だ。
歩く時の鈴のシャラシャラは、私には心地よいが、気に障る人もきっといるだろう。だから人のいる場所ではバッグの内ポケットに押し込んで他の人に聞こえないようにする。何より猫の鈴みたいに私の居場所を教えるのも恥ずかしいし。 (舞)
2024年7月11日 AM 4:55
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