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本が好きで、一日のうちの何時間かは本に向かっている。それを人に言うと勉強好きのように言われるが、テレビが好きな人がテレビを見て、ゲームの好きな人がゲームをしているのと同じこと。ただの暇つぶし。
よく読む本はミステリー。小学校の図書館で読んだ怪盗ルパンからミステリーが好きになった。ホームズより明智小五郎よりルパンが好きだった。
海外ミステリーも読むが、カタカナの人名や地名が覚えにくくて疲れる。高校生の頃にはロシア文学を読めたのに、もう無理だ。あのややこしい名前の羅列には耐えられない。
それで日本ミステリーのファンとなった。次々と若い作家が出てきて飽きることがない。
でも、きょうは砂原浩太朗の時代小説を読んでいる。なかなか面白い。人物の心情が丁寧に描かれ、謎解き要素もある。季節感あふれる文章に心がほっこりした。
時代小説は主人公の生きる社会を自由に設定できる。読めば一足飛びにその時代に連れていってくれ、そこに生きる人々の考え方、生活、文化を知ることができる。現代にも通じるものがある。
昔は藤沢周平と平岩弓枝が好きだった。人々の心情や細やかな情景描写が江戸時代の社会を見せてくれた。今は大家より若手作家を選んでいる。大家が去っても時代小説は消えない。現代小説にはない魅力がある。
(舞)
2024年7月24日 AM 4:05