2024年9月

贈呈式の様子…志田会長(左二人目)と 田中事務局長(右二人目)

 11日、「津ロータリークラブ」=志田行弘会長=は11日、津市大門のホテル津センターパレスで知的障害者にスポーツの機会を提供するNPO「スペシャルオリンピックス日本・三重」=松田英明理事長=に大会で選手に授与するメダル150個を送った。
 スペシャルオンリンピックスとは知的障害のある人たちに、自立と社会参加を促すことを目的としたオリンピック競技種目に準ずる様々なスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を提供する団体。同クラブは2016年から同団体の支援を継続。同団体20周年記念大会の各競技で上位入賞選手に授与する金銀銅メダル計150個を寄贈することとなった。
 贈呈式の冒頭で、原田朋幸社会奉仕委員長が「出場する競技者全てにメダルやリボンを授与する趣旨に素晴らしいと感銘を受け、メダルの一部を支援することとなった」と経緯を説明。志田会長より、田中賢治事務局長に目録が手渡された。
 田中事務局長は謝辞を述べるとともに「活動は20年にとどまらず、30年、40年と続けていく」と語り、今後も継続的な支援を求めた。

 10月5日㈯8時半~12時半、白塚漁港で「第19回白塚おさかな祭り」を開催。主催=白塚漁業協同組合。後援=三重県、津市、三重県漁業協同組合連合会。
 2002年に始まったイベントだがコロナ禍の影響で2020年より中止しており、今回が5年ぶりの開催となる。
 会場には出店業者による新鮮な魚や貝など水産物や、たつくり、ちりめん、いわし丸干しなど各種干物などの水産加工品、市内各地の農産物がズラリと並ぶ。
 元東京大寿司店主の松田春喜さんによる鰯寿司の振る舞い(先着400名に引換券配布)、桑名の焼き蛤の試食、子供が対象の釣り・射的・魚名当てクイズ、場内商品券(千円券、総額10万円)が抽選で当たるといった楽しいイベントも目白押し。是非足を運んでみては!
 問い合わせは白塚漁業協同組合☎059・232・3027。 

 サウナの不満を徹底解決  健康づくりへの貢献目指す

今やサウナは若者から女性まで多くの人々に愛されているが、全国のサウナを巡る愛好家たちからも高い評価を受けているのが『SAUNA152』=津市乙部=。自宅にサウナを作るほどのサウナ好きであるオーナー・伊藤俊哉さん(61)が、細部までこだわって設計し、快適に過ごせるルールを整えているため、既存の店舗とは一線を画す環境で心身をリフレッシュできると評判。また、伊藤さんはサウナの健康効果にも注目し、地域の健康づくりにも貢献もめざす。

サウナは、ヒーターでサウナストーンを熱し、水をかけて蒸気を発生させ、その熱気で体を温める入浴施設。入浴後、水風呂や外気浴で体を冷やし、休憩を取った後に再び入浴する温冷交代浴を楽しむのが一般的だ。近年では、体を休めている際の心地よさを「ととのう」と表現し、多くの人が心身の疲れを癒すためにサウナを訪れるようになっている。
 「SAUNA152」の最大の特徴は、サウナ好きが抱く不満を可能な限り解消し、日々進化を続けている点にある。たとえば、サウナ室が混雑で入れない、入れても窮屈で隣の人との距離が近すぎる、他人の汗でベトベトの場所に座らなければならない、話し声で落ち着けない、休憩スペースが足りない、雨の日は外気浴ができない等々…。こうした不満は枚挙にいとまがないが、これら不満点をある程度、解決しているサウナ専門の施設は、一回の利用料が3000円から5000円を超えることも珍しくなく、日常的に通うのは難しい。
 筋金入りのサウナ好きである伊藤さんも、全国の有名店を含むサウナを巡ったが、どこへ行っても先述のような不満が残った。そこで、自宅にDIYで小さなサウナを作り、自分が感じた不満を一つひとつ解消していった。やがて友人を招いてサウナを楽しむようになり、さらなる進化を遂げるにつれて訪れる友人が増加。より大きなサウナを作る流れとなり、自作サウナが他の施設より優れていると確信を得た。また、友人たちからも「お金を払ってでも入りたい」と言われたことから、サウナ施設を開業することを決意した。
 まず、施設の利用料を下げるため、設備投資を抑える工夫がなされた。電気工事や水道工事も伊藤さんらがDIYで行うことで費用を抑えつつ、細部までこだわった設計が可能になった。そして今年3月、「SAUNA152」はついにオープンした。
 サウナ好きが感じる不満の多くは施設の混雑に起因するため、最大定員は10名に設定。インターネットで空き状況を確認し、予約できるシステムを導入することで、どの時間帯でも混雑せず、思う存分サウナを楽しむことができる。また、快適な利用のために会話を控えることなど様々なルールを設けている。たとえば、施設を利用するには縦2m×横1mのジャンボタオル2枚(レンタル可)が必要。サウナ室やととのいスペースで使用し、他人の汗を気にすることなく過ごせるよう配慮されている。
 サウナ室は気温80度、湿度30%が基本で、正確に計測できるデジタル温度計を4台設置。室内の温度がどこでも均一になるよう管理されており、日々データを収集して改善している。オートでロウリュ(サウナストーンに水をかけて蒸気でサウナ内の体感温度を上げる)が5分毎に行われ、室内の空気を攪拌するため、室温はどこに居ても安定。薄暗い照明の下、パーソナルスペースが確保された空間で、あぐらをかいたり、寝転んだりとリラックスしながら温まることができる。
 また、アロマ入りの水を使ったロウリュが自由にでき、室内に複数設けられているボタンを押すことで座ったままでも自由にロウリュができる。ロウリュはヒーターが傷む原因となるため、自由にできない施設も多いが伊藤さんは電気工事士2種の国家資格も取得し、ヒーターのメンテナンスを自ら行うことで問題をクリアしている。
 水風呂は地下水を使用し、12度前後の冷たい浴槽と22度前後のぬるめの浴槽を用意。冷冷交代浴を楽しむことも可能だ。
ととのいスペースでは、定員分のリクライニングチェアや寝転がれるスペースがあり、自分の番号が書かれたカードを置くことで占有できる。リクライニングチェアの設置間隔も広く、隣を気にせずにくつろげる点も嬉しい。内気浴なので天候に左右されることもなく心地よい薄暗闇の中でととのうことができる。
 サウナ室、シャワー、水風呂、ととのいスペースの距離が近く、導線に無駄がないのも魅力。他施設では禁止されている飲み物の持ち込みも可能で、冷蔵庫も完備。ルールを守ればスマートフォンの使用も可能であることも画期的といえる。
 料金はジャンボタオルのレンタル料込みで、平日は60分1650円(土日は2200円)、以降1時間ごとに550円(最大3時間利用可能)。ジャンボタオル2枚セットを購入すると会員となり、以降レンタル料分が割引かれるため、平日は1時間1100円(土日は1540円)で、より日常的に通いやすい料金設定となる。
 オープン以来、地元だけでなく全国からサウナ愛好家が訪れており、サービスの質の高さが評価されている。伊藤さんは「まず自分が気持ち良いと思えるかが大事。自分で毎日入って常に改善を続けているため、オープン当初から変わっていない部分は少ない」と語る。古くから湯治に活用されてきた温泉と比べると、サウナの効果・効能は、まだ一般に浸透していない。そこで伊藤さんは日常的にサウナに入る人を増やしながらデータを集めて、健康効果を可視化し、津市の健康づくりに貢献するという目標も持っている。
 伊藤さんは「新しいアイデアやシステムで、更に改善する」と情熱を燃やす。今後どのような進化を遂げていくかも楽しみだ。
 施設は基本的には男性専用だが、月に2回レディースデーが設けられている(本日26日はレディースデイ)。料金の支払いはクレジットカードやQR決済など、キャッシュレス決済のみ対応。営業時間は11時~23時で、月曜定休。

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