戦前の鳥観図

三重県総合博物館(あМieМu)は、10月20日13時30分〜15時30分、三重県の文化史・仏教史を考える上で重要な地、鈴鹿市三日市にある寺院を案内するイベントを行う。歴史・文化への興味を高めてもらうことが目的。
 真宗高田派太子寺の国指定重要文化財木造善然上人坐像や聖徳太子立像(前立)、真宗高田派如来寺の顕智上人坐像などの彫刻や、三日市の真宗高田派寺院の県指定無形民俗文化財オンナイ念仏会に関する旧跡を見学し、同館学芸員が解説。
 「貴重な仏像が見られる機会。興味のある方はぜひお申し込みください」と学芸員の星野利幸さん。
 対象は、中学生以上。定員20名。参加費無料。応募者多数の場合は抽選となる。
 申込方法はこちらから。9月29日応募締切。
 問い合わせ☎︎059・228・2283。

うなぎ放流の様子

 はし家、大観亭支店栄町本店、新玉亭、両口屋が参加する津うなぎ専門店組合は8月26日、津市寿町の本徳寺でうなぎを供養し、津ヨットハーバーで放流会を行った。例年、地域の子ども達がうなぎを手掴みして放流することで豊漁を願っていたが、9年目となる今回は同組合関係者のみ5名が参加。10㎏40匹のうなぎを海へ放流した。
 うなぎ年間消費量が日本一になったこともある津市。近年は、SNSの口コミを中心に、安くて美味しいと話題になり、東海や関西圏といった県外からの来店客が急激に増えているという。
 同組合会長ではし家代表取締役の上原正広さんは「一年間の感謝と、年々シラスの量が減っていることから、1匹でも多く取れるよう祈念して、今年も供養と放流を行った。県外では、夏だけの敷居が高い食べ物という感覚があるが、地元では庶民の味。物価高の影響で厳しい反面、これからも年間を通して楽しんでもらえるよう、津市のうなぎ文化を地域一丸となって守っていきたい」と話した。

 江戸時代に活躍した津市出身の国学者で我が国初の五十音順の国語辞典「和訓栞」などを著した谷川士清の顕彰活動を続ける「谷川士清の会」は令和6年度秋季イベントを開催。
 薬草観察会…10月6日日13時~。津市新町会館に集合し、津高校周辺で行う。テーマは「身近な薬草」。医師であった士清が薬草などを研究する本草学にも長けていたことにちなんでいる。講師は津薬剤師会の南寿さん、熱田潤さん、村田耕作さんの3名。
 講演会…10月19日10時~、津市新町会館研修室。講師は同会会員で三重大学大学院修士課程修了の上野英彦さん。演題は「谷川士清と本居宣長の神代の思想~『日本書記通証』と『古事記伝』を読み解く」。
 参加希望者は名前、連作先の電話番号を明記し、同会事務局の萩野さんFAX059・228・1648へ。応募締切は薬草観察会9月30日、講演会が10月10日。
 問い合わせは同会共同代表池村さん☎090・8738・3818へ。

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