大パレードや郷土芸能   多彩な催しで盛り上がる

 11日・12日・13日の3日間「津まつり」が、津市中心市街地を中心とした全12会場で開催。明日の前夜祭を皮切りに、翌朝の津八幡宮での祭礼から市内各所を郷土芸能の団体が練り歩き、各会場での多彩催しや和船山車「安濃津丸」も参加する大パレード等で盛り上がる。

津まつりガイドブック

 津まつりの歴史は、寛永9年(1632年)に津藩の2代藩主・藤堂高次が千歳山(津市垂水)にあった津八幡宮を現在の場所(津市八幡町)に移したことで幕を開ける。更に、寛永12年(1635)に藩費を貸し出して祭りを推奨したことが津まつりの起源とされており、かつては津八幡宮の祭礼として、各町が山車や行列で市中を練り歩いたが時代に合わせて少しずつ形を変え、今に受け継がれている。
 津まつりといえば、江戸時代より伝わる「唐人踊り」、「しゃご馬」、「八幡獅子舞」や明治期に完成した「入江和歌囃子」、昨年50周年を迎えた「津・高虎太鼓」などの郷土芸能を想像する人も多いはず。更に市内外から多くのチームが参加する「安濃津よさこい」も人気で、年々新しい試みで進化を続けている。これら全国的にも珍しい「伝統と新しさの融合」が特徴といえる。
 主な催し…10月11日17時15分~21時15分にはお城西公園の特設ステージで前夜祭を開催。
 翌12日7時半~行われる津八幡宮の祭礼の後、郷土芸能団体が山車と共に伊勢街道から市内を練り歩く。お城西公園、津中央郵便局、フェニックス会場など6会場で開催。19時~フェニックス会場で恒例の市民総踊りも行われる。
 13日は、お城公園・津新町通り会場・津駅前会場などを加えた12会場で開催。9時に大パレードがスタート。和船山車「安濃津丸」の一日船長にはタレントの稲村亜美(一日船長櫂引き渡し式は裁判所前会場で13時55分頃~。一日船長トークショーは津中央郵便局前で15時頃~)。17時20分~フェニックス会場で津郷土芸能連絡協議会による津・郷土芸能の集い、19時~お城公園で美杉手筒花火、18時~お城西公園会場で安濃津よさこいのファイナルステージ(4面にも情報掲載)。
 会場への有料シャトルバスは…津市産業スポーツセンター12日㈯9時~21時半、13日㈰9時~22時。運賃大人230円、小児120円。
 各会場図やプログラムが掲載された津まつりガイドブックはアスト津1階の津市観光協会や、津まつり実行委員会事務局(津市役所7階観光振興課)や市内書店にて200円で販売中。当日はお城西案内所とフェニックス案内所で販売。
 問い合わせは津まつり実行委員会(津市観光振興課内)☎059・229・3234。当日☎059・225・1366。

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藤堂高虎公の等身大パネル除幕式の様子

 4日、津城跡=津市丸之内=の模擬櫓前で津藩祖・藤堂高虎公の壮年期の姿を描いた等身大パネルの除幕式が行われた。
 式は、津城復元に向けた募金活動などに取り組んでいる「津城復元の会」=西田久光会長=と、津城跡で観光客などへのボランティアガイドを行っている「安濃津ガイド会」=藤本智恵子会長=が開いたもの。パネルの制作及び寄贈をしたのは、㈱キヒラ工房の紀平昌伸さん。紀平さんは、ポスターや写真を基に手書きで俳優をそっくりの姿で描く映画看板職人で名手として知られる。
 パネルに描かれた絵のモデルとなったのは藤堂家の菩提寺だった寒松院が所蔵していた木像。第二次世界大戦の際に焼失してしまったが、津藩の資料「公室年譜略」に「甚だよく似たりと云々」と記されていることから像の写真の顔を参考にし、身長190㎝、体重110㎏と記録が残る高虎公の巨体を再現した等身大パネルを制作。トレードマークである唐冠形兜と甲冑で身を固めつつも、温かいまなざしで子供や領民を見守る姿が表現されている。
 パネルの除幕に先立ち、津城復元の会の西田会長は「これぞ高虎公。大いに活用をしたいと思っている」と挨拶。紀平さんは「背が高いので、少し下を向いて子供や領民を優しい顔で守っているイメージ」とパネルについて説明した。
 その後、駆けつけた前葉泰幸市長らと共に幕が取り除かれ、パネルが姿を現すと集まった人たちから拍手が送られた。
 パネルは基本、模擬櫓内に常設。津まつり開催中は10時~16時に模擬櫓内を公開。パネルは13日はフェニックス通りの会場で特別展示する。

前回の支部展の様子

 (公社)中部日本書道会・中南勢支部=谷鴻風支部長=は、16日㈬から20日㈰の9時半から17時(初日は13時から。最終日は16時まで)、三重県立美術館・県民ギャラリーで「第37回中南勢支部展」を開く。後援=(公社)中部日本書道会、本紙、中日新聞社。
 同会は昭和9年、中部日本書道連盟として創立。同21年に中部日本書道会に名称変更。会員4千余名を擁する中部書壇唯一の公益書道団体として「書道に関するすべてを包含し、一流一派に偏することなく、いずれの分野も書道としての真髄をたがえず、その本質を究め、そして精神修養、精神涵養のために、あるいは芸術としての価値を高めるために、精進するものの集まり」を創立の精神とし、書道の振興と普及、さらに書道芸術の高揚を掲げ、会員それぞれ切瑳琢磨して地域文化の発展に尽力。 
 今回の出品部門は、漢字、かな、近代詩文、小字数、篆刻。同支部会員ほかが約50作品、また、幼年、小学校、中学校、高校生が約60作品の力作を出展する。入場無料。
 ◆講演会=19日㈯15時半から16時45分、同美術館講堂にて、喜多流の長田郷さんが「薪能を知る」をテーマに話す。
 問い合わせは、谷さん☎090・3588・4940へ。

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