県内外5つの大学の6名が、博物館学芸員の資格取得をめざし、8月20日~24日までの5日間、斎宮歴史博物館(多気郡明和町竹川)で実習を受けた。学生たちは、この実習の仕上げとして、伊勢市の小町塚経塚(こまちづかきょうづか)から出土した「瓦経」のレプリカを、説明パネルと共に同館エントランスホールに展示。12月20日㈮まで、同館エントランスにて無料で観覧できる(常設展や特別展の観覧には別途観覧料が必要)。
 瓦経は、瓦を一枚の紙に見立て、裏表に経典が刻まれたもの。平安時代後期の西日本で盛んに作られたという。
 実習を担当した同館学芸員の船越重伸さんは、「学生たちは役割分担をして、協力し合いながら取り組んでくた。展示の基本は、見る人に理解してもらうこと。実際に飾って明確になった課題もあり、今回の学びを社会人になってからも活かしたいと話していた。瓦経は馴染みのないテーマだが、学生たちの成果を見てもらえれば」と来場を呼び掛けた。
 入館時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館。

 津市を拠点に活動する混声合唱団のヴォーカルアンサンブル《EST》は、11月3日㈰14時30分から(14時開場)、三重県文化会館大ホールでコンサートを開く。
 同団は、9月29日に石川県の金沢歌劇座で行われた第77回中部合唱コンクールで金賞に輝き、11月24日の全日本大会へ駒を進める。昨年度の功績は、第76回全日本合唱コンクール全国大会一般混声部門銀賞、第28回宝塚国際室内合唱コンクール混声部門金賞、総合1位、兵庫県知事賞受賞。
 31回目となる今回は、「つなぐ うた むすぶ」と題し、三重大学合唱団と、一般公募で集まったワンステージメンバー約10名を招く。ピアノは、令和3年度三重県文化新人賞を受賞した村山響さん。単独での演目は、めでたしマリア、栄光の讃歌など。アニメ「鬼滅の刃」テーマ曲メドレー、若手作曲家の三宅悠太が手がける、童話作家の工藤直子詩による混声合唱曲集「みえないことづけ」など、親しみやすい内容も。ワンステージメンバーと共に歌うステージでは、振り付けを取り入れる曲もあるため、海外の合唱曲の雰囲気を味わって。
 「今年の夏は、台湾桃園市で単独コンサートを、また、ヨーロッパグランプリコンクールで世界の頂点に立ったバタヴィアマドリガルシンガーズ(インドネシア)とのジョイントコンサートを行いました。歌は国境をも越えて心を繋ぎ、絆を結ぶと改めて実感しています。今回は、バタヴィアとの公演で初めて披露した伊勢木遣も歌います。高校生から熟年メンバー、一人ひとりが輝くステージをお楽しみください」と、同団の設立者であり、音楽監督、指揮者を務める向井正雄さん。三重県文化会館チケットカウンター、同館WEBチケットサービスエムズネット、オンラインチケット販売TIGETで前売り券販売中。一般1500円(当日2000円)、大学生1000円(当日1500円)、高校生以下750円(当日1000円)。未就学児入場不可。問い合わせは、メールest.hp.1992@gmail.comへ。 

 三重大学教育学部附属小学校(津市観音寺町)の前田昌志教諭が中心となり行った学習「ドローンとプログラミング教材を活用した河川防災学習の実践効果の検証」が、第13回理科教育賞を獲得。7月26日に横浜ベイホテル東急で行われた贈呈式で表彰を受けた。
 気候変動の影響による水害の激甚化・頻発化から注目されている流域治水。国家資格のドローン免許を持つ前田教諭は、令和元年度より県内外の流域全体のドローン映像を撮影。広大な流域の制約といった課題を乗り越え、全体像を把握することで児童が活用できるデータベースを構築した。
 同小第6学年C組で9月27日に行った授業では、8月末にこの地域にも大雨をもたらした台風10号後の安濃川のドローン写真と、通常時の様子を比較。実際に届いた緊急速報メールの通知内容などを振り返った後、チームに分かれ、プログラミング教材「レゴⓇエデュケーションSPIKE」で気象台や避難所、災害対策用ヘリコプター、民家などを製作した。残り数回の授業で、防災行動計画を再現するという。児童たちは、「警戒レベルを音声で流すことを目指し、工夫していく」「歯車を使って、水位が上がったことを表すところが難しい」と、班のメンバーと協力して取り組んだ。
 前田教諭は、「現在も継続して、県内外の特徴的な河川の撮影を行っています。自分の命は自分で守る。ドローン映像を活用し、全国の河川防災学習に役立ててもらいたい」と話した。13水系、180本以上に及ぶドローン映像は、YouTubeチャンネル「【河川】ドローン映像データベース」で公開されている。
 同小は、11月30日㈯に公開研究会を開く。内容は、各教科の公開授業、研究協議会、東京大学名誉教授の佐藤学さんによる講演会。前田教諭は「土地のつくりと変化~水害を科学する~」と題し、理科の授業を行う。参加費2000円(学生無料)。11月22日受付締切。
 問い合わせは、三重大学 教育学部附属小学校☎059・227・1295へ。

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