2024年10月

 三重大学教育学部附属小学校(津市観音寺町)の前田昌志教諭が中心となり行った学習「ドローンとプログラミング教材を活用した河川防災学習の実践効果の検証」が、第13回理科教育賞を獲得。7月26日に横浜ベイホテル東急で行われた贈呈式で表彰を受けた。
 気候変動の影響による水害の激甚化・頻発化から注目されている流域治水。国家資格のドローン免許を持つ前田教諭は、令和元年度より県内外の流域全体のドローン映像を撮影。広大な流域の制約といった課題を乗り越え、全体像を把握することで児童が活用できるデータベースを構築した。
 同小第6学年C組で9月27日に行った授業では、8月末にこの地域にも大雨をもたらした台風10号後の安濃川のドローン写真と、通常時の様子を比較。実際に届いた緊急速報メールの通知内容などを振り返った後、チームに分かれ、プログラミング教材「レゴⓇエデュケーションSPIKE」で気象台や避難所、災害対策用ヘリコプター、民家などを製作した。残り数回の授業で、防災行動計画を再現するという。児童たちは、「警戒レベルを音声で流すことを目指し、工夫していく」「歯車を使って、水位が上がったことを表すところが難しい」と、班のメンバーと協力して取り組んだ。
 前田教諭は、「現在も継続して、県内外の特徴的な河川の撮影を行っています。自分の命は自分で守る。ドローン映像を活用し、全国の河川防災学習に役立ててもらいたい」と話した。13水系、180本以上に及ぶドローン映像は、YouTubeチャンネル「【河川】ドローン映像データベース」で公開されている。
 同小は、11月30日㈯に公開研究会を開く。内容は、各教科の公開授業、研究協議会、東京大学名誉教授の佐藤学さんによる講演会。前田教諭は「土地のつくりと変化~水害を科学する~」と題し、理科の授業を行う。参加費2000円(学生無料)。11月22日受付締切。
 問い合わせは、三重大学 教育学部附属小学校☎059・227・1295へ。

大パレードや郷土芸能   多彩な催しで盛り上がる

 11日・12日・13日の3日間「津まつり」が、津市中心市街地を中心とした全12会場で開催。明日の前夜祭を皮切りに、翌朝の津八幡宮での祭礼から市内各所を郷土芸能の団体が練り歩き、各会場での多彩催しや和船山車「安濃津丸」も参加する大パレード等で盛り上がる。

津まつりガイドブック

 津まつりの歴史は、寛永9年(1632年)に津藩の2代藩主・藤堂高次が千歳山(津市垂水)にあった津八幡宮を現在の場所(津市八幡町)に移したことで幕を開ける。更に、寛永12年(1635)に藩費を貸し出して祭りを推奨したことが津まつりの起源とされており、かつては津八幡宮の祭礼として、各町が山車や行列で市中を練り歩いたが時代に合わせて少しずつ形を変え、今に受け継がれている。
 津まつりといえば、江戸時代より伝わる「唐人踊り」、「しゃご馬」、「八幡獅子舞」や明治期に完成した「入江和歌囃子」、昨年50周年を迎えた「津・高虎太鼓」などの郷土芸能を想像する人も多いはず。更に市内外から多くのチームが参加する「安濃津よさこい」も人気で、年々新しい試みで進化を続けている。これら全国的にも珍しい「伝統と新しさの融合」が特徴といえる。
 主な催し…10月11日17時15分~21時15分にはお城西公園の特設ステージで前夜祭を開催。
 翌12日7時半~行われる津八幡宮の祭礼の後、郷土芸能団体が山車と共に伊勢街道から市内を練り歩く。お城西公園、津中央郵便局、フェニックス会場など6会場で開催。19時~フェニックス会場で恒例の市民総踊りも行われる。
 13日は、お城公園・津新町通り会場・津駅前会場などを加えた12会場で開催。9時に大パレードがスタート。和船山車「安濃津丸」の一日船長にはタレントの稲村亜美(一日船長櫂引き渡し式は裁判所前会場で13時55分頃~。一日船長トークショーは津中央郵便局前で15時頃~)。17時20分~フェニックス会場で津郷土芸能連絡協議会による津・郷土芸能の集い、19時~お城公園で美杉手筒花火、18時~お城西公園会場で安濃津よさこいのファイナルステージ(4面にも情報掲載)。
 会場への有料シャトルバスは…津市産業スポーツセンター12日㈯9時~21時半、13日㈰9時~22時。運賃大人230円、小児120円。
 各会場図やプログラムが掲載された津まつりガイドブックはアスト津1階の津市観光協会や、津まつり実行委員会事務局(津市役所7階観光振興課)や市内書店にて200円で販売中。当日はお城西案内所とフェニックス案内所で販売。
 問い合わせは津まつり実行委員会(津市観光振興課内)☎059・229・3234。当日☎059・225・1366。

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藤堂高虎公の等身大パネル除幕式の様子

 4日、津城跡=津市丸之内=の模擬櫓前で津藩祖・藤堂高虎公の壮年期の姿を描いた等身大パネルの除幕式が行われた。
 式は、津城復元に向けた募金活動などに取り組んでいる「津城復元の会」=西田久光会長=と、津城跡で観光客などへのボランティアガイドを行っている「安濃津ガイド会」=藤本智恵子会長=が開いたもの。パネルの制作及び寄贈をしたのは、㈱キヒラ工房の紀平昌伸さん。紀平さんは、ポスターや写真を基に手書きで俳優をそっくりの姿で描く映画看板職人で名手として知られる。
 パネルに描かれた絵のモデルとなったのは藤堂家の菩提寺だった寒松院が所蔵していた木像。第二次世界大戦の際に焼失してしまったが、津藩の資料「公室年譜略」に「甚だよく似たりと云々」と記されていることから像の写真の顔を参考にし、身長190㎝、体重110㎏と記録が残る高虎公の巨体を再現した等身大パネルを制作。トレードマークである唐冠形兜と甲冑で身を固めつつも、温かいまなざしで子供や領民を見守る姿が表現されている。
 パネルの除幕に先立ち、津城復元の会の西田会長は「これぞ高虎公。大いに活用をしたいと思っている」と挨拶。紀平さんは「背が高いので、少し下を向いて子供や領民を優しい顔で守っているイメージ」とパネルについて説明した。
 その後、駆けつけた前葉泰幸市長らと共に幕が取り除かれ、パネルが姿を現すと集まった人たちから拍手が送られた。
 パネルは基本、模擬櫓内に常設。津まつり開催中は10時~16時に模擬櫓内を公開。パネルは13日はフェニックス通りの会場で特別展示する。

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